2006年10月21日

脱ロウ

脱ロウ炉 埋没材に埋め込まれたロウは、加熱して抜き取る。湯口部分を下にして、ロウの融点以上に数時間保つ。すると8割程度のロウが抜き取られる。また、埋没材の水分も蒸発する。この操作は専用の脱ロウ炉中で行う。写真はその内部を示す。

 大規模な鋳造業ではこのロウは全て回収され、次回のロウ型の原料となる。しかし、模型の製作程度では、回収したロウのなかのごみ除去の手間を考えると、使い捨てのほうが楽である。

 ロウは融けて埋没材に滲みこむ。これは燃やしてしまう以外、除去の方法はない。そのときかなりの臭気が発生する。O氏の発案の触媒装置でかなりの臭いは無くなった。しかし、住宅地の中でやるのは難しい。

 折りしも、オウム真理教事件で日本中が大騒ぎしていた時期で、警察に踏み込まれても文句が言えない雰囲気であった。それ以降、鋳造は家の中ではやっていない。

 近い将来、田舎に工房を移転して再開するつもりである。

 埋没材を加熱する時は、ゆっくりと温度を上げていく。これは非常に大切なことで、手動ではうまくいかない。300℃まで2時間掛けて昇温し、2時間保つ。ここでロウを気化させる。そのあと5時間掛けて800℃まで上昇させる。

 この温度調節は手動ではうまくいかない。フィードバック付きコンピュータ制御で行う。この焼成炉もO氏の手作りである。

 いったん加熱が始まったら、冷やしてはならない。冷えると埋没材にひびが入る。すなわち、鋳造作業は開始から鋳造まで連続して作業せざるを得ない。焼成炉に入れてからの8時間に睡眠時間が来るように予定する。

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