2006年10月16日

鋳込み

casting design
 ワックス型がたくさん出来たら、鋳造方案を考え、それに従って配置し、いわゆるツリィを作る。
 ツリィとは、ちょうどクリスマス・ツリィのように、幹から枝が生えて、そこにいろんな物がぶら下がった形を表す。


 写真は失敗作であり、お見せするのは心苦しいが、良い鋳造方案が出来た時のものである。何が失敗かと言うと湯(溶けた金属)の量が足らなかったので半分しか出来なかったのである。

 放射状についているのはタービン電気機関車のテンダ台車枠であったが、ちょうど半分で終わっている。悲しい限りである。

 このときの湯はベリリウム銅(以下ベリ銅と略す)である。ベリ銅は湯流れがよく、硬くて加工がた易い。しかし、ベリリウムの酸化物は吸い込むと健康を害する恐れがあり、加工時の被曝時間が制限されていたりして、日本では扱いが難しい。

 私はベリ銅の鋳造はテキサスの友人に頼んでいる。彼の家の裏庭から次の家まで、50マイルあるそうなので、排気を撒き散らしても全く問題ないそうだ。鋳造方案を絵に描いてワックス型を送ってやれば作ってくれる。地金は会った時にインゴットで渡してある。
 始めは、私の鋳造方案を見て、ぶつぶつ言っていたが、「確かにうまくできる。自分の鋳造の時も真似をしたらうまくできた」と評価してくれている。この頃、大物の鋳造時は、鋳造方案の相談を持ちかけてくれるようになった。

 鋳込む時は金属の表面張力で細かい所に流れないので、圧力を掛ける必要がある。この表面張力はかなり大きい。ハンダを融かした時、あるいは体温計の水銀が転がる時を思い出して戴きたい。型の細かい部分にはそう簡単には入らない。

 圧力を掛ける方法は4つある。

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