2006年10月11日

ステンレスの功罪

d1006b85.jpg マグネシウムは2価の陽イオンであり、水の中で多少酸性を示す。酸性では鉄の腐蝕は起こりやすい。また、塩化マグネシウムが潮解性を持つところも、大きなファクタである。ナトリウムイオンは中性である。

 台風が来た後、屋外のステンレス製品が錆だらけになることに気が付かれた方はないだろうか。これは風が運んでくる海水のせいである。パチンコ屋のピカピカのステンレス外装が、一夜にしてサビサビになる。また、駅のエスカレータのステンレス外装も錆だらけになる。錆びた部分は不働態膜が壊れているので直ちに錆を落とさねば、全体が錆びていく。

 クロム・ステンレスは安価なので、建物外装に使われるが、このように塩水には極端に弱い。ニッケルが入っているとかなり錆に強くなるがまだ足りない。電気温水器は水道水の消毒用塩素の影響を受けないように、ニオブなどを含んだ高級な材料が使われている。核爆弾の製造時に使う冷却器の材料と多少似ているそうだ。

 快削ステンレスはニッケルが入っている高級品である。このステンレスはかなり錆びにくい。日本製の機関車はこのステンレスでタイヤを作ってある場合が多い。日本での製造時に錆びてしまって、不良品として返品されるのを恐れたからであろうか。
 アメリカではこの種のタイヤは非常に評判が悪い。理由は二つある。
 )犹い小さく、牽引力がない
 ⊇古鼎悪い

 ,砲弔い討鰐世蕕に摩擦係数が小さいので、レイアウトでの運転には障害となる場合はあろう。アメリカ人の中には、わざわざ摩擦の大きい鋳鉄で機関車のタイヤを作ってはめ替える人まで居たのだ。

 筆者は摩擦が少ないことを逆手にとって、貨車の車輪をステンレスで作った。曲線での走行抵抗が格段に小さくなる。これはフランジ形状がRP25とは違い、さらに低抵抗のコンターになっている。これについては後述する。 

 △海譴脇颪靴ぬ簑蠅任△襦集電ブラシをたくさん付ける以外ない。快削鋼ニッケルめっきのタイヤと比べると集電ブラシの数が2倍要る。先従輪まで集電するようにする。

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by ina   2006年10月12日 08:22
こんにちは
ステンレスの電気抵抗の件、以前模型で唖然としたことがあります。ステンレスの薄板で作られた集電ブラシに遭遇したのです!最初、洋白かと思いハンダ付けしようとすると通常のフラックスで付かないので、ステンだと気がつきました。べリリウム銅で作り直しましたが。
今は無き乗工社のナロー製品でしたが・・・・
ステンレスのタイヤを使用したブラス製品はいくつか持っていますが、ご指摘の通り集電は悪く、タイヤも汚れ、良いものではないですね。見栄えを考えなければ真鍮色のタイヤが一番良い様に思いますが・・・
2. Posted by dda40x   2006年10月12日 20:53
inaさんコメントありがとうございます。

それはひどい話です。ベリリウム銅はよさそうですね。ロストワックスのところで、その件は触れたいと思います。

ところで2,3年前のModelRailroaderの記事で、「ニッケルの酸化物は電気を通すが、銅の酸化物は電気を通さない」から、洋銀レールが集電が良いと書いてありました。これについてずいぶん文献を探したのですが確認が取れていません。
集電ブラシはニッケル合金が確かに良いですね。昔の50円玉(100%ニッケル)を切り出して使うと法律に触れるそうで、アメリカの5セント硬貨を切ってブラシの先端に付けています。しかし、5セントはアメリカの通称がNickelとは言えども白銅貨のようです。真空管のプレートが純ニッケルのはずですが、なかなか見つかりません。

車輪の材料はいろいろ試しましたが、ニッケルめっきが集電の上では最高のようです。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ