2006年09月06日

キズをつけない小型バイス

c7cfa30b.jpg SEC様が正解である。先端から見るとこんな風だ。

 これは元々は、宝石屋さんが指輪などを挟んで、石を嵌める時の保持台として使われているもののようだ。Billがドリルの刃先を修正する時これにはさんでいるのを見て、買った。
 商品名はたしかNon-marring Viseだったと思う。「要するにキズがつかない」というもの。今はさんであるのは薄板用ドリルという物で業界ではローソクドリルと言っているものである。
 このバイスを締める時には、後ろにくさびを差込む。皮が張ってあるので摩擦が大きく、緩まない。頭としっぽをひっくり返しても全く同様に使える。

 ドリルは刃が二枚なので、これではさむと砥石を当てる角度が2回とも同じになり勘違いしない。以前は三爪チャックではさんだりしていたが、2箇所削るものを三爪ではさむのはまずいものである。
 しかもこれだと、刃のついた部分をはさんでも問題ないので力の掛かっている点と支点とが近く、モーメントが小さくなるので保持が正確になる。
 机の角に押し当て、細かい砥石を当てる。

 子供の頃、近所の時計屋のおじいさんが作業するのを、ガラス窓越しにじっと観察していた。その時に見たことは何十年も経って少しづつ形として現れる。熟練した職人の作業を見るのは楽しかった。近所にはブリキ屋さん、かざり職人、鍛冶屋さん、鋳物屋さんなどがあった。学校から帰ると、飽きもせずその人たちの仕事振りをじっと眺めていたものであった。
 
 それしかなかった、ということもある。私は小学校のときは体が弱く、友達と走り回って遊ぶということがあまり出来なかったからである。

 あの人たちが使っていた道具は今思えばたいしたものではないかもしれない。しかし長年の経験で無駄がそぎ落とされ、機能だけが生き残った物ばかりだ。
 また、彼らが作業をするときの姿勢、腕の向き、光の当て方など極めて合理的なものであった。

 模型を作る時には、それらのことが少しづつ思い出され、結果として大きな力となっている。


 さて今日の問題は、右のペンチ状のもの。これは何であろうか。




追記
 Micro Markのカタログ中にあるのを発見した。これである。
 筆者のものと微妙に形が違うようにも思う。ほとんど一緒であるが値段が安すぎる。手元のものは20年位前に10ドルくらい払ったように思う。いまなら25ドル以上だ。
この写真の持ち方では安定せず、失敗する。机の角にこのバイスがはまり込む部分を作り、そこに押し当てて作業するのが正解。 Sep.9, 2006


トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ