2006年08月27日

ブラスの種類

17e61de7.jpg 筆者自身、ブラスの種類についてさほどの知識があるわけではなかった。ブラスの性質として、
 ‥度の柔らかさと剛性を持ち、やすり性がよい
◆.魯鵐隻佞韻容易である。
くらいしか知らなかった。

 Billとつきあって、初めて快削の板材があることを知った。角材、丸棒のたぐいは快削材が大半であることだけは知っていたが。

 あるとき、「日本ではどんな板を使っているのか」と聞かれた。「いや、フツーの板ですよ。」としか答えられなかった。「手に入らないか」と聞かれたので、たまたまアメリカに来る予定の日本の友人に頼み込んだ。0.4ミリと0.8ミリの定尺板を半分に切ったものをスーツケースに入れて持ってきてもらったのだ。かなり文句を言われたが、とにかく手に入った。
 ちょうど製作途中の3ユニットのボディに使おうと裁断、プレスで角穴の打ち抜きをしてみた。驚いたことにプレスの抜き型のクリアランスが大きすぎてダレが生じた。仕方なく裏から押してヤスリ掛けをして仕上げた。

 Billは「日本のブラスは銅が多すぎる。軟らかくてドリルの刃が食い込む。シア(はさみ状の切断機)で切ってもダレが出る。」と不満をぶつけた。しかしそのあとで、「あの材料で、あそこまでシャープに打ち抜いているということは、日本の抜き型の精度は一桁上だな。」という分析になった。また、「ドリルはブラス用のものを揃えなくてはならないから、大変だ。」とも言い始めた。私が「いや、ドリルの刃先を砥石で調整するようですよ。」というと
「1/32インチ(0.8ミリ)以下もか?特別の道具がないと出来ないね。」と言う。

 快削材はとにかく扱いが容易だ。ドリルで孔を開けても、裏にメクレが出ない。ヤスリをかけても同様である。しかも削れる速度は2倍近い。
 曲げに関しては確かに硬いと感じる。Bill曰く、「上手に曲げようと思えば裏を欠き取るんだな。どんなブレーキ(折り曲げ機)を使ったって、裏を欠き取って曲げたものにはかなわないさ。」
 どれぐらい欠き取るのかは厚さによるそうだが、0.8ミリくらいの板なら半分が目安のようだ。
日本でも「快削」と指定すれば買えるはずである。ただし、色は普通の板と同じである。工場でシアで切った切り口が完全に直角のものが快削材で、多少のダレがあるのが普通の材料であることがわかった。

 アメリカのブラスと日本のブラスの色の違いを、如実に表す写真が見つかったのでUPする。キャブはアメリカ製のブラスで筆者が作ったもの、ボディシェルは日本製のブラスである。前者をyellow brass、後者をred brassというのだそうだ。

 前頭部の絞り加工は焼きなましさえ行えば、容易である。Billの工房で金型を借りて叩き出した。

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