2006年08月25日

ロストワックス屋はいくらでもある

99acf7ef.jpg これがその内側である。
 当初は本物同様、内側も作って箱型にしたのだが、埋没材を掘り出すのに苦労して、そのアイデアは放棄したそうだ。本物ならば、内部の砂を掘り出すのは手仕事なら可能だが、模型ではそうは行かない。
私が後に試した方法は、歯科用のウォータ・ジェットで掘り出す方法であるが、大変手間が掛かる。写真をご覧になるとお分かりかと思うが、歪みを抑える骨を配置してある。また、左右の台車枠を結ぶ骨は、動力機構を配置するために外してしまった。やろうと思えば簡単にできるのだが。
 
 日本では、ロストワックスは歯科では当然の技法であったが、模型の分野ではそのノウハウは秘匿されていたと言っても言い過ぎではないだろう。筆者は親戚に歯科医が居たのでその仕組みは子供の頃から知っていたが、鋳造の現場は見たことはなかった。あったかも知れないが意識の外にあった。
 アメリカのある程度の大きさの町なら、必ず宝石屋には指輪などのワックス型が並び、それを選んで好みの貴金属で鋳造し、石を嵌めるようになっている。鋳造はアルバイトで家庭の主婦がやっているところもある。要するに誰でもロストワックスの特注は可能である。Billの工夫は、そのロウ型をプラスティックに置き換えたところである。しかも、その型は自分で彫り出したものである。

 ただしブラスの鋳造はやや難しい。亜鉛という蒸発しやすい成分が含まれているからである。青銅なら簡単であるが、色の点で好みが分かれる。ブラス色が欲しければ、真鍮めっきをかけるという方法がある。鋳造用のブラスは成分が青銅にやや近くなっている。
 しかし塗ってしまえば問題は根本的に解決するのだ。

 その後、一念発起して、ロストワックス・プラントを設備した工作室を作った。しかしこれは住宅地でやるのは、煙の問題などの無理があり、最近は稼動していない。近々、田舎に設備一式を移す予定である。

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