2022年03月

2022年03月30日

旋盤と縦フライス盤

Myford ML7-R 素晴らしいマイフォードがあった。45年ほど前に買って、30年ほど使ったものらしい。丁寧に掃除してあり、錆一つない。新品同様と言ってもおかしくない。

 マイフォードは、イギリスでは中古の市場が確立されている。部品の供給もあり、おそらく半永久的に使えるだろう。

 筆者も欲しかったが、別のものを入手してしまった。それで満足しているから、今更更新しようと思わない。スタンド込で約150 kgはあるから、それほど簡単には動かせない。屈強な大人2人で、吊り出せるかどうかである。そのあと、トラックに積むには、フォークリフトかユニック(小型クレーン)付きの車が必要だ。

milling machine 他に、ベッド長500 mmほどのフライス盤がある。送りのガタは感じられない。台湾製とあったが、日本製と遜色ない。いわゆる中華製ではない。これは重そうだ。作業台の上に載っているから、移動の仕方を考えねばならない。
 鉄パイプにロープを掛けて、4人で持ち上げるのがやっとだろう。3脚を立てて、チェインブロックで動かすべきだろうか。

2022年03月28日

続 糸鋸盤

 古いベルトは、ウレタンのオレンジ色の丸ベルトだったようだ。「ようだ」というのは、よく分からないからである。痕跡を留めないほど、劣化している。
 硬い消しゴムかと思ったが、多少粘り付く。そういう塊がいくつか見つかるが、ベルトの形はしていない。一度融けて液状になり、それが表面張力で丸くなり、重力との兼ね合いでまんじゅうのようになったのだろう。
 やはりウレタンは使うべきではない。

NBR belt-drive 今回買ってきたのはNBR(ニトリルゴム)である。これは耐油性で、そう簡単には変化しない。ホームセンタで、様々なサイズを手に入れることが出来る。紐を巻いて円周の長さを知り、そのサイズを買えば良い。円周長で10 mm刻みで売っている。安いものである。

 これで、3台の機械が専用機となった。博物館の作業台は十分に広いので、便利に使える。

 切り粉が飛ぶので、その処理を考える必要がある。また、ストロークが30 mm程度なので、刃の使ってないところがもったいない。折れたら、未使用部分を、ブラスの針金をハンダ付けして再利用するというのも現実的アイデアだろう。   

2022年03月26日

糸鋸盤

coping saw attachment (2)coping saw attachment (3) 糸鋸アタッチメントを組んで、取り付けた。バランスウェイトが付いたクランクがあって、クロスヘッドで上下動に変換している。クランク部にはボールベアリングがあるので、摩擦が少ない。また振動も感じられない。モータの回転を、3段のベルトで減速して、元の1/16ほどにしている。我々が手で糸鋸を動かすのと同程度の速さだ。この程度の速度であるから、バランスが多少狂っていたとしても、ほとんど影響はない。 

coping saw attachment (1) 滑らかである。音がしない。こんなに静かに動くとは思わなかった。よく出来た機械だ。糸鋸の上半分を保持する部分は、弓をかなり切り捨てた。硬いバネをt 0.8のリン青銅板から切り出し、長く保持して取り付ける。先端の固定部(赤で示す)の設計中である。普通に保持すると、バネの曲がりで、鋸刃の付け根は疲労する可能性がある。そうすると、折れやすい。
 また、この種の板バネには、疲労しにくい材料が必要だ。リン青銅は、その点では最高の材料である。優秀なバネ鋼は手に入れにくいからだ。

coping saw bow 熱処理した薬研(やげん)型の溝を作り、ナイフエッジで承けて、多少の傾きがあっても張力だけが掛かるようにするのが理想だが、その必要もないかも知れない。伊藤英男氏の仰ったように12分持てば良いので、実験して差がなければ、簡易型で良いだろう。


2022年03月24日

またまた Unimat SLの到来

 最近、遺品の始末について、ご遺族から問い合わせが多い。あまり関わりたくないが、「是非に」と指名して来られると、お断りするのは難しい。いよいよ應迎寺住職として永代供養をせねばならない時期が来たのかも知れない。

 先日も呼ばれて、かなり遠方に行った。故人は金工職人だったので、趣味で作られたものとは言え、素晴らしい作品があった。その行き先を探して差し上げるわけだが、機械、工具類も素晴らしい。どれもピカピカに磨き上げられ、50年以上使っていたとは思えないものばかりだった。素晴らしいマイフォードの旋盤と500 mmベッド のフライス盤(約200 kg)があった。どなたか興味のある方は、連絡されたい。筆者も20歳若ければ、手を挙げたかも知れない。条件としては、自力で土間から運び出して、トラックに積み込めることである。チェイン・ブロックが必要である。

 小さな工具類はどうぞお持ち下さい、とのことで、戴いて来たものがある。小物を作るのにユニマットSLを愛用していたそうだ。このユニマットは、最近は人気がなく、引き取り手が見つけにくいことはお伝えした。 
 かなりの改造が加えられ、使いやすくなっている。また、切り粉受けが付けられている。この機械はかなり古い。極めて初期のものである。ネジ切り装置を移植できればと思った。

unnamed 移植後の姿がこれである。簡単に組み換え出来た。ハンドルはアルミ合金で作ってある。プラスティック製は劣化するが、これは変化しない。初期型だけである。引き出しは、自作である。とても手際よく作ってある。

 チャックやライヴ・センタは防錆油漬けになっていたので、新品同様に輝いている。

 ネジ切りを外した機械は、とりあえず、糸鋸盤に改装してみる。オリジナルの設計では役に立たないので、少々工夫をせねばならない。


2022年03月22日

佐藤昌武氏の主張

 佐藤昌武氏の名は、ある程度古くからの趣味歴がある方なら、ご存知の人が多いはずだ。TMSの初期から執筆されている達人であり、O、HO、TTゲージで、秀作を発表されている。山崎喜陽氏とは親しかった。
 しばらく前に亡くなったが、その前にTMSに2回に亘って発表された記事で、鉄道模型の今後の展望を書かれていた。その中に博物館の必要性を強調されている。
 氏は日銀にお勤めで、パリに駐在されていたこともあり、ヨーロッパ方面での見聞を、様々な形で語られた方である。筆者とは、意見が一致したことは多くはないが、この博物館の意義に関しては、完全に一致している。

 鉄道模型は、まだ市民権が確立されていないと述べている。
1.それを確立するには、公開運転会、コンクールが、雑誌ではなくマスコミによって広報されるべきであること。
2. 模型入門記事が、模型専門誌以外にも掲載されるべきこと。
3. 学校に鉄道模型クラブが設けられること。
4. 制作品、中古品がオークションで格付けされるようになること。
5. 名作、エポック・メイキングな作品を永久保存する施設が設けられること。

1. に関しては、かなりその種のイヴェントがある。最近のコロナ禍で減ってはいるが、昔に比べたらかなり増えた。
2. は少ないと思う。
3. 最近は学校内のクラブは少ない。
4. 日本のオークションは、あまり感心しないが、タマ数の多いe-bayなどは、かなり進化している。アメリカには、鉄道模型のオークションサイトがいくつかある。
5. まさにこれを実現しようとしている。これは20年ほど前から、植松宏嘉氏、川島教昭氏らを交えて意見交換していたが、まさか自分でやることになるとは思わなかった。本当は、ある方を中心に据えたものを構想していた。

 伊藤 剛氏を始めとする、何人かの達人の遺作をお預かりした。ここに来れば、ある程度の Oスケールの発達の歴史が見られる。専用のガラスケースを用意して、陳列した。地震への備えもある。
 現在、最終的な仕上げ段階に入った。盗難防止には気を付けるように、各方面から忠告戴いている。


2022年03月20日

他のタンク車

tank car DOW 少々古い写真である。このタンク車は先回のと同時に来たものであるが、材料が異なった。これのタンクボディは t 0.3 ではあるが、焼き鈍してなかったので、丈夫である。短いので、厚みがなくても壊れはしない。ハンダ付けが足らない。
 タンク・エンドの接合部は滑らかでない。オリジナルの形を尊重したが、本当は継ぎ目を無くすべきであった。本物は大抵の場合、滑らかだ。
 全てのハンダ付けをやり直して、手摺りその他を新製した。デッキは新品である。どこかに引っ掛けて手摺りが曲がっているが、ハンダ付けが完璧なので壊れない。梯子が安っぽいのは残念だ。先回のような3枚の部品を組合せたものを、使いたい。


 タンク車を作るのは得意で、スクラッチ・ビルトが、かなりある。すでに既製品の中に埋もれてしまって、探し出すのが大変である。

tank car その中で、この2つは異色のものである。長くて細いものは6ドーム・ケミカルタンカーになる予定だ。この仮のドームは小さい。本物はタンクの径とほとんど変わらない大きなドームが付く。3D printが楽だろうと思うが、展開図を描いて作ってみたい気もする。

tank car hydrogen peroxide  太いものは以前にも作った。ハンダをたっぷり使って、丸みを出す。これも厚い板を使わないと壊れてしまう。大きなものは丈夫にする必要があるのだ。t 0.5を巻いて作った。この種のハンダ付けをするときは 100 Wのコテと、小さなガスバーナを用いる。少し温めながら、コテを当てる。融けない程度に炎を当てて、コテで流し込むわけだ。凹みがないようにハンダを盛ってから削り落とす。
 濃過酸化水素水運搬用のアルミ製タンクにする。アルミ製のタンクボディは弱いので、鋼製の台枠を持っている。そこが、以前のと異なるところだ。

made in occupied Japan 最後に示すこれは、輸出用として極めて初期のものである。裏に、”Made in occupied Japan" とある。1952年以前の生産だ。下廻りを捨てて作り直した。タンクボディは、厚みが 0.25 mm(10/1000インチ)しか無いが、沢山のリヴェットを打ち出してあるせいか、加工硬化して、その部分はかなり剛性がある。

2022年03月18日

modern tank car

NJ Custom Brass tank car このタンク車は90%以上がスクラッチ・ビルトである。


 20年ほど前、アメリカの友人に相談を持ちかけられた。
「このタンク車2輛、なんとかならないか。」
 それは長短のタンク車で、どちらもばらばらであった。ハンダ付けした部分は、100%近く、はずれている。自然に壊れたと言う。
「日本製なんだぜ。この下手くそなハンダ付けは、一体何だ?」と言う。タンク・ボディはペコペコに凹んでいる。エンドも同様で、持つと歪んでハンダが外れると言う。手摺りは全て欠落し、ボルスタ部分はもともとハンダが廻っていなくて、壊れている。上部のプラットフォームも、平面性が無い。

 これはNJ Custom Brassが輸入したものだ。NJは、New Jersey ではなく、Nick と Jackという2人の人名である。とにかく、材質は最低である。タンク・ボディはt 0.3 の焼きなまし板で、タンク・エンドも同様である。持つと凹んでしまう。驚いたのは、その継ぎ目である。エンドは嵌め込まれてハンダ付けしてあるはずなのに、ぽろりと取れた。するとタンクボディは開いて、反対側もぽろりと取れた。日本製で、こんなひどいハンダ付けは、初めて見た。全くしみ込んでいない。修理は不能でスクラップになった。

 エンドをどう作るか迷っていたところ、仏壇屋の友人を訪ねた折に、ろうそくの皿らしきものを貰ってきた。耳を落としたら、ぴったりであった。t 0.4板から新たなタンクボディを切り出して、3本ローラで巻いた。 

 エンドを嵌め、ハンダをたっぷり付けて、削って丸くした。上のデッキ部はすべて作り直した。硬い銀ハンダを使った。炭素棒で加熱し、完全に取り付けたから、もう壊れることは無いだろう。

 ハシゴは、先の照明塔の部品が余っていたので、組み立てて曲げた。側面の配管は、まっ直ぐでないと気分が悪い。硬い長い線を先に取り付け、曲がりが出ないように、0.8 mm角線の支えを銀ハンダで留めた。非常に丈夫である。


2022年03月16日

PRR H21 hopper

 発掘された貨車にペンシルヴェイニア鉄道のH21 ホッパ車があった。これは60年前に安達製作所が作ったものだ。 少ない資料から、手際良く作られている。細かい部分は省略されているが、塗装して走らせるには、申し分ない。

PRR H21 (3)PRR H21 (4)PRR H21 (2) 筆者はこの形式が好きであった。過去にブラス製は1輌しか入手できず、Atlasの塗装済プラスティック製を求めた。細かい資料を得て作ったのだろうから、細部まで出来ているような感じはする。しかし、気に入らなかった。台車の性能が悪いことは承知の上であって、取り替えてある。他に、どうしても我慢できないことがあった。

 模型は本物とは異なり、やや高いところから見ることが多い。すなわち、上からの見え具合は大切なのである。この貨車は、プラスティック製だから、宿命として、肉厚である。しかし、工夫して薄く見せることは可能であったはずだが、そのままである。特に、角の部分の当て板が許せない。こんな形であろうわけがない。

PRR H21 (5)corner plates 石炭を載せてあるのだから、工夫の仕方はいくらでもあったはずだ。左のブラス製は薄さが出ていて、素晴らしい。右の写真を見ると、2 ft ナロゥの hopper のような感じを受ける。

 この厚さが気に入らなくて、このAtlas の貨車は、棚に入れて横からしか見ていない。縁を斜めに削いでやると多少は見られるかも知れない。そのときは、角の当て板は金属製にするべきだろう。せっかく細かく作ってあるが、台なしである。

 ブラス製には多少のディテールを足すつもりだ。ディカールはDr.Yにお願いするしか無い。台車は本物の図面があるので、S氏にお願いして、3Dプリントにしたい。今は仮にAndrewsを付けてある。アンドルーズ台車は時代的に合わないものである。

 塗装されているが、接着が甘く、部品がポロポロと取れてくるのには参る。全て外してスーパーXで付け直した。このような車輌を走らせると、脱落した部品を踏んで、事故が起こることは必定である。
 そういう点では60年前の日本製は、間違いがない。 

2022年03月14日

express reefer

express reefers 一部の旅客列車にはexpress reefer(急行冷蔵車と訳すのも変なものだ)がつながれていた。これらは、冷暖房用のスティーム・パイプを持ち、機関車の次位に連結された。スティームは後ろの客車に送られたのだ。都市への牛乳、果物の配送に使われていた。
 田舎の方では、旅客車1輛にこの冷蔵車8輛という列車の写真もある。かなり昔にアメリカで買った木製キットを組んだが、基準となる寸法、特に高さがわからないので、ボルスタ高さを決めかねていた。
 仮に台車を付けて、機関車の次位に置き、客車との高さが不都合でないようにしたが、しっくり来なかったのだ。微妙な差があるように思えた。

express reefers2 しばらく前、この白い完成ボディを参考のために入手した。ありがたいことに連結器座も付いている。ということは連結器を付けて台車に載せ、連結器の高さが合うようにすれば、ボルスタ高さが出るわけだ。この方法で既存の車体の高さも合わせた。客車の前に連結すると実感的な高さであった。ようやく、高さを合わせることができたのだ。 

 貨物列車の reefer 冷蔵貨車を持ってきてつなぐと、屋根面の高さが同じになった。これには驚いたが、考えてみれば、当然であろう。icing platform(氷を入れる施設)で、高さが合っていなければ、仕事はやりにくいはずだ。
 そうだろうとは思ったが、実はその考えを否定するような写真があったのだ。一つが80ポンド(36 kg強)の氷塊を氷ハサミで片手で下げ、梯子を登って入れている写真を見た。力自慢の男が軽々と入れていたのだ。それを見ていなければ、このexpress reeferは40年前に完成していただろう。

 車輪は客車用の36インチである。床面はその分高く、屋根高が先述の理由で抑えられているので、車体の内部の有効体積は比較的小さい。普通の貨車の車輪は33インチである。
 重い車体なので、ボールベアリングを仕込んだ台車に載っている。Lobaugh のぼてっとした砲金鋳物の台車をヤスリがけして整形し、形だけのバネを入れている。こうするだけで、本当にバネが利いているかのように感じるのは、面白い。人間は目で見ているのではなく、脳で見ているのだ。
 まだ仕掛かり品であるので、屋根高さだけをご覧戴きたい。直接台車に車体を付けると継目音がうるさいので、薄いゴムシートを挟んでいる。極めて静かになった。HOゲージでも、試されるべきことだと思う。


2022年03月12日

転ばない台車

 普通にイコライズすると転んでしまうが、工夫すれば転ばない。本物の機関車のイコライザの配置を見るのは、楽しい。様々な工夫があるからだ。

B+B w/cross equalizer まずこれを見て戴きたい。B+Bタイプである。片方の台車(右)は、中央寄りにクロス・イコライザが付いている。リンクの厚みが見える。すなわちこの台車は、3点支持で安定している。左の台車は、転ぶタイプであるが、右側台車と結合してしがみついている。すなわち転ばない。筆者もこうすればよかったのだが、高校生の頭では思い付けなかった。のちに椙山氏のところで図面集を見せて貰い、なるほどと思った。

B+B+B 次にこれはどうだろう。中央台車の右側にクロス・イコライザが見える。すなわち中央台車は転ばない。前後の台車は、両方とも転ばないように、中央台車に結び付けられている。すなわち全体が安定化する。


2-B+B 先輪があるときは簡単である。先輪を1点として、残りをイコライザで繋げば、転ぶことはない。蒸機の4-4-0と同じである。その安定化した台車に、もう一つの台車を結び付けている。

 流石(さすが)に、実物では転んだら大変なことになるので、きちんと考えられている。

2022年03月10日

z軸 ハンドル車

 フライス盤のz軸のハンドル車取替えた。握りのM5ネジをM6に切り直し、太いものを使っている。回転する握りは力が入れやすい

Z axis hand wheel (1)Z axis hand wheel (2)Z axis hand wheel (3) まず最初にセンタドリルで凹ませ、8 mmのドリルで貫通させる。次にボスの厚みが大きすぎるので、ナットを締める部分を中グリして 5 mm凹ませる。快削材であるから簡単である。

Z axis hand wheel (4) 次に三爪チャックの爪を中外逆にする。このBisonの爪を逆に付けるのは非常に簡単である。正面からネジを緩めて逆にするだけである。普通は、爪を抜いて順序を替えて嵌め直さねばならない。面倒であるし、その順番が思い出せないと困る。
 このバイソンの爪は非常に正確に出来ていて、極めて簡単に所定の位置に嵌まり、ガタがない。センタを合わせておいて、逆に付けてもセンタが出ているのは大したものである。

Z axis hand wheel (5) アルミ板を挟んで締める。ボスの部分を突っ切るのであるが、銜える深さがやや足らない。センタを押さえないと外れてくる可能性が高いから、回転センタで押さえて廻す。



Z axis hand wheel (6) キィは 3 mm角 であるから、フライス盤で切って嵌め込めば出来上がりだ。径が大きくなったので、廻すのが楽である。



 読者諸氏も、壊れる前に改良されると良いだろう。掃除を入れても、1時間足らずの仕事である。  

2022年03月08日

resistance soldering transformer

 友人から、
「炭素棒ハンダ付けを導入したいのだが、トランスをどうすればよいか?」
と相談があった。
 専用のトランスを作るほどのことはない。例の2段の方法でも良いし、その辺に転がっているトランスを改造しても良いと伝えた。結局、
「重い2段を避けて1段のものであれば、ありがたい。作ってくれないか。」
と頼まれてしまい、最も簡単な方法で用意することにした。

RS transformer 100 VA程度のトランスの2次巻線を壊す。この種のトランスは、1次巻線は内側なので、100 Vの巻線を傷付けないように、外側から壊せば良いのだ。このトランスは、外側にショートリングとして銅板が巻いてあったので、それを外して巻線保護の紙を外す。2次巻線は細かく切ってしまい、ヤットコでつまんで引抜けば良い。絶縁紙には絶縁ニスが塗ってあるのでくっついているが、丁寧に剥がして引抜き、1次線を傷めないように注意して壊す。
 ショートリングは、オーディオ趣味の方は必ず付けるようである。筆者の耳ではその効果はよくわからぬ。

 1次線の絶縁紙には手を触れないようにし、テスタで漏電のないことを確認する。そこに3.5 mmsqの耐熱電線を通し、10回巻きでの電圧を測ると、1巻きあたりの電圧が判明する。5 Vが出るように巻き足せば良い。17回巻いた。

 この時、2次線にビニル被覆電線を使うと、熱で融けて事故を起こす可能性が高い。また、太いので隙間にうまく巻けないかもしれない。被覆が薄くて硬いテフロン線は、具合が良い。高価であるが、これに勝るものはない。
 巻いた線をきちんと隙間なく密着させ、電線をナイロンのファスナで留めれば出来上がりだ。

 外した銅線はリサイクルする。細かく分類して廃金属商に持っていくのだ。多少の金にはなるが、全てそこにある別の金属棒、金属板を買って帰る。それを削って、その切り粉はまた持っていくというわけだ。
 HOの友人がたまに屑を持って来るが、その細かさには、筆者は驚く。彼は、こちらのスクラップ入れを漁って、切れ端を持って帰る。筆者が捨てたものは、HOの素材としてなら、十分に役に立つ大きさだと言う。 

2022年03月06日

転ぶ台車

ED17 オークションの写真を見て、高校生の頃を懐かしく思い出した。イコライジングを試みたが、台車が転んでしまったのだ。まさにその状態が、この数枚の写真に写っている。

 ED17はイギリス製であったから、台車は板バネの4点支持である。イコライザが付いているのはアメリカからのものが多い。この模型はどうしたわけか、イコライザが付いている。持ち主は付けたくなったのだろう。その結果はこの写真のとおりだ。

 筆者はED14に似た自由形を作り、これと同じイコライザ付き台車を付けた。軸ごとに小さいモータを付けた。全軸伝導である。完成を急いだが、できたものは、全くお話にならない状態だった。
 台車は前後に自由に転び、収拾がつかない。台車ボルスタの前後の幅を大きくしてみようと思ったが、それは実物の構造とは違う。
 近くの電車の車庫に行って、そこにあった怪しいBB電気機関車(入替とか、小貨物を牽いていた)の台車を見ると、2つの台車が噛み合っていた。回転はするが上下にずれない様になっていたのだ。しかし、それはイコライズしていない台車だったから、何の答にもなっていない。そのうち、台車を互いに引っ張り合わせたらどうかと思い付き、細いコイルバネで引っ張った。なんとか走るようになったが、不安定である。

 最終的に、台車の片側のイコライザを取り外し、各3点支持としたが、全く面白くなかった。このときはクロス・イコライザまでは考えが及ばなかった。その機関車は、友人に譲った。 

 ともかく、イコライザを付けると台車は転ぶという実例を見せてくれているので、教材としては面白い。「続 蒸機を作ろう」にも書いておいたが、実例として見るのは稀である。 

2022年03月04日

MOW train

MOW train 塗装した4輌を、クラブの年次総会に持って行った。ホッパ車には砂利を積まねばならない。しかも安息角ギリギリに積み上げて、てんこ盛りにする。

 バラストは大昔に入手してある。ゴムを凍結粉砕して選り分けたものだ。新しい砕石の感じがよく出ている。貨車の内側にぴったり合う張りぼてを薄いポプラの板で作り、エポキシ樹脂で固める。紙ヤスリをかけて、無理なく収まることを確認する。
 アクリル系の建築用接着剤を塗ってバラスト材をばら撒き、放置して固める。多分これで50年はくっついているだろう。

 天気が良くなくて、軌框(ききょう)の塗装が間に合わなかった。これは積荷であるから、すでにレイアウト上で使用して磨り減り、線路としては用をなさなくなった古いものを切って載せている。汚れた暗灰色に錆色を混ぜたものを、まだらに吹いて、レイルは上部だけを少し錆色に塗ると良さそうだ。またレイルは、2,3段ずつ針金で縛っておくと実感的である。

 今、仮台車を積んだ貨車を用意している。クレイン車はあるから、あとは宿泊設備を付けた車輌を作れば、救援列車は準備完了だ。昔撮った写真を探している。

2022年03月02日

3号雑誌

unnamed 3号雑誌という言葉を聞かなくなって久しい。昔はよく聞いた。要するに、3号で発行が止まってしまう雑誌である。

 調子よく発刊されても、執筆者が定着しなかったり、広告が入らなかったり、その他の様々な理由で廃刊になってしまうことがあったのだ。この3冊はTK氏から戴いたもので、博物館で大切に保存している。

 紙質が良くないので、開くと折れそうである。中身を読んでみると面白いことが書いてあるが、筆致がやや粗い。関係者からは睨まれそうなこともたくさん書いてある。当時のことだから、情報源は国鉄である。国鉄当局に不興を買ってしまい、新しい情報を貰えなくなったのかも知れない。

 ともかく非常に珍しい雑誌である。早くディジタル化せねばならない。

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