2014年02月09日

2014年02月09日

吉岡利隆氏の死去

 本ブログにもリンクされているシドニィ在住の吉岡利隆氏が、ご病気で本年1月9日にお亡くなりになった。本日ご子息からお知らせ戴いた。鹿ケ谷氏と言った方が通りが良いかもしれない。時々コメントを投稿されていたので、名前をご記憶の方もいらっしゃるだろう。

 吉岡氏の腕の確かさは折り紙つきで、筆者はライヴスティーム方面のことしか詳しく知らなかったが、飛行機の模型においても卓抜した力量を持ち、その世界でも有名人であった。

吉岡利隆氏
 
 日本に出張されるときはよくお会いし、また、拙宅にも逗留されたことがある。名古屋模型鉄道クラブの例会にも特別参加され、伊藤剛氏やお客様の今野喜郎氏と親しくなれたことをとても喜んでおられた。
 当家にいらしたときは特殊な刃物類を差し上げ、それが工作に使われている様子が発表されて喜んでいたのに、あまりにも早い逝去で、残念至極である。

 この夏にはオーストラリア訪問を実現させようと思っていたところであった。

 ご子息からの連絡によると、3月9日に都内某所で、国内の関係者のお別れ会が開かれるとのことである。

 

 

Dynamometer Car

 最近はダイナモメータという言葉が、日本語に入っているようだ。自動車の動力系を改造して試験をするのだそうだ。以前はこの種の測定器は自動車製造会社にしかなかったのだが、最近は街なかの自動車改造ショップにも置いてあるらしい。看板をよく見かける。アメリカの自動車屋にもある。dyno ディノゥ という言葉を使う。ダイノゥと読むはずなのだが、そういう発音は聞いたことがない。
 
 鉄道車輌にそれを積み込んだものがdynamometer car ダイナミタ・カァ である。太字にアクセントが来る。
要するに牽引力と速度を測定し、その積を求めるのだ。当時はこの二つをグラフとして出力させ、それを持ち帰って計算して出力を得ていたようだ。すなわち、当時はリアルタイムの出力は、直接には得られなかったのだ。

 当鉄道ではディジタル速度計は25年前から実用化されている。これは以前雑誌に発表したが、車輪の回転を光電式で読み取り、速度をマイル表示あるいはkm表示で示すようにしたものである。ディスプレイは貨車のドアを開けるとLEDで大きく表示される。約1秒ごとのサンプリングである。

 今回製作中のものは牽引力と速度を測定し、演算して積の形で表す。つまり仕事率が直読できるようにする。それを無線で手元に表示するようにしようというわけだ。最近はbluetoothなど、安くて簡単な方法がいくらでもある。
 あるいはリアルタイムでなく、一巡りして来て、蓄積したデータを取り込む形でも良い。それなら無線でなくても良い。

mousepower MR1950-02p26

 窓からリアルタイムの出力を見せることは必要だろう。問題はその出力がせいぜい4Wくらいなのだ。あまりにも小さく面白みに欠ける。  1950年2月のModel Railroader にとても興味深い記事が載った。馬力 horsepowerは大き過ぎるから、ネズミ力 mousepowerを導入するという話だ。よく読むと次元が間違っていて、力と仕事率とを混同しているからアウトなのだが、面白さはある。それをTMSが1957年9月号に解説しているのだが、中味は感心しない。
 しかし、その記事中、”mousepower”の日本語訳に「チューリキ」というのは愉快だ。これについては、伊藤剛氏が1950年頃クラブ会報に解説を書かれていたが、それは正しい内容であった。

 出力のワット数に適当な比例定数を掛けて、スケール馬力数を表示させるのが良さそうだと思う。

  [画像は栗生弘太郎氏よりコピィを戴いた。64年前だから、わが国では版権の問題はないものと思う。しかしインターネットは外国にもつながっているから……… 。] 


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