2013年10月

2013年10月31日

続々 Green River

Green River freight car maintenance facility 跨線橋から西を見ると、貨車の整備工場が見える。このあたりを走る貨車の大半はホッパ車だ。ナトリウム鉱山から運び出されるソーダ灰の輸送用である。
 一時期、1列車、2万5千トンという信じられない輸送をしていた。250両もの貨車をつないで合計3万馬力の機関車が牽いていた。Tom Harveyはその機関士であった。週に2便のその特別列車に割り当てられた時の、彼の表情は今でも思い出す。任せておけ、という自信に満ち溢れていた。

Green River freight car parts 貨車の交換部品である。雨曝しだが貨車も雨曝しなのだから良いのであろう。車輪、連結器は無塗装だ。法律で塗装が禁止されている。ひびが入っても見えないからである。
 手前にあるのは、連結器のショック・アブソーバだ。意外と大きなものである。白い四角いものはホッパの吐出口である。詰まりやすいらしい。水平に蓋が動くメカニズムは、ラックギヤがよく破損する。

Green River fueling facility 少し北に移動して西を見ると給油施設がある。ピットもあって簡単な検査もできるようだ。電柱がたくさん立っている。照明が付いていて、夜間の作業を助ける。



Green River switch 東を見る。側線のポイントである。フログは12番あたりであろう。ガードレイルが左右で非対称であるのは不思議だ。反位の方がフログに割り込む可能性が高そうに思えるが、どうだろう。
 こうして見ると、本物のフログの欠線部は狭い。模型でこれを見ることはProto48か87のみである。少しでも狭くできれば、見かけをずいぶん良くすることができる。拙ブログの記事があちこちで引用されているらしい。嬉しいことである。HOの既成のポイントをそのまま使って、調子良く走るとはとても思えない。非対称なフランジウェイはフログでの落ち込み軽減に役に立つ。



2013年10月29日

続 Green River

Green River Castle Rock 跨線橋に登って見物していたら、突然汽笛が鳴り響き、東行きの列車が到着した。この駅で乗務員が交代するので、全列車が停車する。

 キャッスル・ロックはすぐ近くにある。この岩の下を国道30号が通っている。70年代はまだ高速道路が無く、全ての交通がその30号という二車線の道路に懸かっていた。天気が悪くなると渋滞が発生し、宿場町であるこの町は賑やかだった。高速道路I-80は町を素通りするが、この町のすぐ西に世界最大のナトリウム鉱山があるので、その技術者の滞在のためにホテルは全て貸切り状態である。
 機関車の手前にあるダクトは耐雪設備で、ポイント保温機である。

 Green River derailerGreen River derailer 2
 Derailerの作動を見ることが出来た。手動である。機関車の補修設備に機関車を入れると、ブレーキを開放したりするので、流れ止めとしての脱線器である。右の写真は脱線器を解除したところである。本当に脱線すると、レイルはねじ曲げられて、大変なことになる。
 アメリカは土地に余裕があるせいか、この種の脱線器が多い。脱線して地面を走っても構わないのだろう。この例でも、隣の線路との距離がある。

 
Green River remote control 先回の無線操縦機関車が戻ってきた。誰が操縦しているのかなかなか分からなかったが、歩いている男が、腰に何か付けていたので、それが操縦装置であろう。
 待機している機関車群は全て燃料満載で、いつでも出て行けるようになっている。

2013年10月27日

Green River

Station in the cageGreen River 2 2日ほど空き時間があったので、少し足を延ばしてグリーンリヴァに行った。ここは1976年にTom Harveyに出会った場所だ。  Castle Rockは昔のままにあるが、この下を高速道路のトンネルが貫くようになるとは、当時の人は誰も思わなかっただろう。駅の建物は立派であるが、中味はすでに倉庫と化していた。建物は鉄格子で囲われている。旅客駅の風情はなくなった。屋根の上の control tower が載せられたのは戦後まもない頃である。

Green River 3 町の中はまだ古い建物がかなり残っている。ホテルは昔のように、ボロい建物で営業している。この町に泊まりたかったが、ある理由で、どのホテルも満室であった。結局、70マイルも離れた町まで行かねばならなかった。そういう意味ではこの町はとても景気が良いのだ。


Green River 4Green River 5 駅で写真を撮ろうと思って車を降りた。線路に近づこうと思ったら、こんな大きな看板があった。
「注意。遠隔操作の機関車が走っています。運転席には誰も乗っていません。」

 要するに誰もいないと思って油断して近づくと、突然走りだして轢かれてしまうぞ、というわけである。右の写真の機関車がそれである。かつての本務機SD40-2が入れ替え機に格下げされている。屋根の上の黄色のランプが無線操縦を意味している。 

2013年10月25日

続々々々々々々々々々々 Ron を訪ねて

  長い時間を掛けて機関車を見せてもらったあと、Ronが「貨車を見てくれ」と箱から出してきた。

Ron Mitchel covered hopperRon Mitchel covered hopper 2 この貨車はWeaverの4-bay covered hopperである。1台30ドル以下の大量生産品である。筆者もたくさん持っている。梯子やステップが全てモールドされていて、線が太い。筆者のところでは一部取り換えたものもあるが、 それは破損品の修理に伴って部品を換えた程度だ。

 この貨車には参った。歩み板には手を加えていないが、梯子全てを切り捨ててヤスリをかけ、針金でスケールに近い太さで再現してある。ブレーキ配管をして、床下の4-bayを切り離して3-bayにした。筆者はブラス製の床下に振り替えたが、それより数等出来が良い。

Ron Mitchel covered hopper 3Ron Mitchel covered hopper 4 恐るべき腕である。細いプラスティックに正確に穴をあけ、きちんと曲げた針金を入れて接着してある。
 ホッパの排出口周りの工作は実に手際が良い。
「なに、写真撮って来て、適当に作っただけだよ。」とは言うものの、このレベルの工作はなかなか出来ない。台車がプラスティック製で、車輪もプラスティック製である。
 あまり転がりが良くない。いずれLow-D Wheelを買うよ。とは言ってくれた。少しサンプルを持っていたので提供した。
 Ron Mitchel ore car 
 うっかりブレた写真しかないのをお許し願いたい。これはAtlasのore carである。安ければ1輌10ドルで買える。その梯子をすべて切り取って、針金にしてある。凄まじい労力だ。なんと50両仕上げたと言う。毎日2時間やって半年掛かったそうだ。
 寝室の脇にある机の上でやるのだそうだ。後の黒い貨車の車輪はLow-Dである。

「僕はみんなのようなワークベンチを持ってないんだ。」と言うので余計驚いてしまう。機械は一切なしで、全て手工具だけだそうだ。恐るべき腕である。

 庭の畑の部分をつぶしてレイアウトルームを持つのが来年からのプロジェクトだと言う。横の芝生を畑にするそうだ。そうすれば工作室も完備するそうである。すごいことになりそうだ。

2013年10月23日

続々々々々々々々々々 Ron を訪ねて

 このパシフィックには少なからぬ因縁がある。この機関車の上廻りとテンダは筆者が持っている。共通の友人Bobから買ってくれと頼まれたのだ。
 その煙室部分を作り変えるとミカドになることが分かったので、筆者の持つLobaughのミカドの下回りと組み合わせることにした。まだ完成していないが、いずれお目に掛ける。煙突はSweeny stack(ラッパ状に開いた煙突)である。この写真の機関車になる予定だ。

 そのパシフィックの下廻りを活かしてAlcoの機関車を作るとは聞いていたが、急に気が変わってRonに任せたらしい。テンダは自作だ。

 Ajinの下廻りは従台車辺りがでたらめである。イコライザが曲がって途中で切れている。従台車はリヤカーを引っ張っている感じだ。せっかくのスクラッチビルトなのだから、ちゃんと作り直すべきだと伝えた。

 次にChallengerが出てきた。Sunsetの製品で、十分に細かく出来ていて、価格の割には良い商品だ。問題の砂箱も正しい形になっている。
 しかし、フレーム形状は馬脚を現わしている。幅が一定の角棒を削っただけで、横から見えているではないか。これではオモチャである。
Ron Mitchel ChallengerRon Mitchel Challenger 2Ron Mitchel Challenger 3 僅かの注意を払えば、とても日本製が叶わないレベルの製品になるのに、と思った。
 塗装は美しい。火室の下に赤い電線があるのは興ざめだ。従台車の軸箱の形は良くない。

 テンダの出来は良いとは言えない。特に台車がいけない。実物を観察していないのが明白だ。安く買って、テンダは日本製に振り替えて従台車をいじれば素晴らしいモデルになるだろうと思った。

2013年10月21日

続々々々々々々々々 Ron を訪ねて

Ron Mitchel 0-6-0 2Ron Mitchel 0-6-0 tender 2Ron Mitchel 0-6-0Ron Mitchel 0-6-0 tender
                                 


 

 Lobaugh の0-6-0である。火室下のフレイム、灰箱など新製している。 オリジナルはモータがキャブ内にあったが、それはうまく隠されている。筆者も持っているが、それは祖父江氏のアイデアで、ボイラー内にモータを押しこんだ。動輪の砂鋳物はよくヤスリが掛けられ、スポークがきちんと出ている。

 機関車はキットを改造して組んだものだが、テンダーはスクラッチ・ビルトである。素晴らしい出来だ。鏡板をどのように作ったかを聞き洩らしたが、よく出来ている。板バネの作りを見ると、ベッテンドルフ台車はKTM製品らしい。軸箱下に補強板らしきものが見えるのが興味深い。

 draw barは妙な位置にある。これは、アメリカの模型人全般に言えることだが、無関心な人が多い。

Ron Mitchel Pacific 2Ron Mitchel PacificRon Mitchel Pacific 3Ron Mitchel Pacific 4




 スクラッチビルドのものを見せると言って持ってきたのがこのパシフィックである。下回りはAjinの製品である。上回りは板から作ったと言う。煙室のリベットの打出しには唸った。素晴らしい。どうやったのか聞くと、
「なーに、薄い銅板にリベットを売って巻いただけだ。」と言う。一手間かけるだけでこんなに素晴らしくなるのか、と感心した。この機種に近い。Ajin のdraw bar はどういうわけか、曲がっている。困ったものだ。


2013年10月19日

続々々々々々々々 Ronを訪ねて

Ron Mitchel (56) この機関車はUPの入替機である。極めて良い視界を持つ。したがって、室内を正確に作らないと変なものである。
 
 この機関車はGeneral Models(GMC)によるEMDのNW2である。Nは900馬力、Wは熔接フレームの略だそうだ。本物は1940年代の製造で、この模型は1950年製である。

General Model こんな箱に入っていたらしい。O gageと言う綴りに時代を感じる。つるりとした外観で、板金エッチング製だと思ったら、ダイキャスト製である。この時代にこれほど素晴らしい型を作る技術があったのだ。以前紹介したAll-Nation EMD F3の系統である。おそらく型を彫った人は同一人物である。
 この台車はいただけない。マイナスネジの頭が露出している。どうして頭を出さない方向に作らなかったのか、と思う。この時代の連結器を付けている。ライオネルと連結するのだろう。そのために、端梁に大きな開口部を持つ。

Ron Mitchel (57)Ron Mitchel (59)Ron Mitchel (58) 塗り分けを見て驚いた。キャブのエンジンフッド側がグレィである。これには今まで気が付かなかった。
 エアタンクの吊り金具や配管に手を加えてあるので、ぐっと実感が出ている。
 台車はCLWの製品に振替えてある。この台車はロストワックスでできていて、軸箱の蓋が開く。注油するのに便利かどうかは怪しいが、このようなギミックを喜ぶ人が居るのは事実である。

 この機関車のブラス製は持っているが、こちらの方がずっと実感が出ている。

2013年10月17日

続々々々々々々 Ron を訪ねて

Ron Mitchel WP この機関車はWestern Pacific のF7 である。筆者があまりUPばかり見ているので、「これも見てくれ」と持ってきたのだ。これは20年ほど前、デトロイトのP&D Hobbiesが型を起こしたプラスティックモデルで、よく出来ている。その前の世代のAtlas の製品から20年の進歩を感じさせる製品だ。抜き勾配が少なく、非常にシャープである。いくつかの部品を嵌め替えて、いろいろなヴァージョンを作ることが出来る。


Ron Mitchel WP2Ron Mitchel WP3 WPはこの機種をA-B-B-A編成で運用していた。1950年の就役で、引退が1977年だという。WPは経済基盤が脆弱で、常に資金の欠乏に悩んでいた。同業他社が60年代に新型機に取り換えても、ひたすら旧型機を使い続けたのだ。

 塗り分けが美しい。細かいところまでよく神経が行き届いている。


 

2013年10月15日

続々々々々々 Ron を訪ねて


Ron Mitchel 4 GP9'sRon Mitchel GP9 このGP9はプラスティックのキットを組んだものである。細か過ぎてへたに触ると壊れそうな、繊細なキットである。筆者も持っているが、細かい部品は金属製に置き換えてある。
 彼なりに工夫を凝らして作ったもので、ハンドレイル・スタンションは金属製である。まだ製作途上で窓ガラスも入れてないと言っていたが、写真を撮らせてもらった。

Ron Mitchel GP9B 3 このGP9Bに目を奪われた。キャブレス・ユニットである。キャブを外して中間部分をつくればよいのだが、どういう風にやるかが難しい。
 彼は実物の写真を研究して実にうまく作った。

Ron Mitchel GP9B ちらりと見ただけではキット改造には見えない。アクセス・ドアは新製だが、ドアラッチは金属製をはめている。サイズが微妙に違うのでためらっていたが、彼の作例を見る限り、塗装すれば全く気が付かない。丸窓から、Atlasの怪しい駆動装置が見える。例のセンタピンが高い、軸重移動の大きな駆動装置である。

Ron Mitchel GP9B 2 これは製作途上の写真である。Ronのコンピュータ画面を複写したのでピンボケだ。
 これを見るとどこを直したかが分かる。歩み板も別部品を作ってはめこんであるが、その違いに気が付かない。塗装すればごまかせるのだ。4台のGP9をどさどさと机の上に置いたので、その迫力に負けてしまったのかもしれないが、レイアウト上にあれば誰も気が付くまい。


2013年10月13日

続々々々々 Ron を訪ねて

Ron Mitchel GP30'sRon Mitchel GP30's2 この写真はこの春、O Scale West 2013でBlue Ribbonを取った時のものである。やはり色調が良くない。
 Ronは2011、2012年には都合が付かなくて参加していないが、参加した途端にまたまた一等を取ったので、皆驚いた。

 このGP30は筆者の好きな機関車である。いずれ発表するべく工作中であるが、この作品を見てその完成度には驚愕した。一般人がとても到達できる範囲にない。繊細さと大胆さが共存している。ブラス製品の解体グレードアップだろうと思っていた。しかもスクラッチ・ビルディングに近いという感じさえしたのだ。

Ron Mitchel GP30Ron Mitchel GP30 2Ron Mitchel GP30 3Ron Mitchel GP30 4

 今回聞いて見ると、「ああそれはね、そこの模型屋でライオネルのダミィ(動力なし)を安く売っていたから買ったのさ。バラして加工したのだよ。簡単な加工さ。」と言うではないか。
「まさか!」持ってみると確かにプラスティック製だ。

Rom Mitchel Lionel GP30 originalRon Mitchel Lionel GP30 original 製品はこのようなもので、急カーヴを曲がるために、パイロットが切り離されている。単純に繋げば直るというものでもなく、作り直している。
 こまかい部品は手作りで追加され、誰もライオネルだとは気が付かなかったのだ。 




2013年10月11日

続々々々 Ron を訪ねて

Ron Mitchel U50CBlue Ribbon この写真はO Scale West 2010でBlue Ribbonを取った時の写真である。照明の加減か、色が少し赤い。リヴァロッシのHO客車のような色である。UPの色はもっと青い。
この年も、彼がエントリィしたことが分かった瞬間に、何人かが、エントリィを諦めてしまったようだ。それほど、他を圧倒する作品なのである。

Ron Mitchel U50C 8Ron Mitchel U50C 7Ron Mitchel U50C 6

 左側面の写真である。細かい部品は非常に良く外れるので、全て取り外してハンダ付けがやり直してある。

 実はこの作品を見てU-50Cが欲しくなった。あまり良い製品ではないのだが、他のメーカが作っていないのでAjinの製品を買わざるを得ない。タマの数は多くは無いが200台ほどありそうだ。
 e-bayで時々出たが、安くもない。1000ドル弱である。しかも大差で負けてしまった。

 そうこうしているうちに、上まわりだけというのを見つけた。200ドルだ。これはありがたかった。最低価格で落とせた。最近は手を入れる必要があるものは誰も買わなくなってきたのだ。早速床板を1mmの板から切り出し、チャンネルを貼って剛性を出し、台車はBill Melisの特製品を付けた。いずれ発表しよう。
 ろくでもない下回りは、どうせ捨てるので無い方がありがたかった。

2013年10月09日

続々々 Ron を訪ねて

Ron Mitchel U50C 次はこのU50C を見せて貰った。すばらしい実感である。筆者はこの現物を間近で見たことがない。遠くに止まっているのを数回見ただけである。
 この機関車は3-unit turbine が引退した後、その走り装置を使ってdouble dieselの高馬力機関車として再生したものである。当時は破格の5000馬力の機関車であった。キャブが狭く、バスのような顔をしている。バス・キャブと言うあだ名もある。機関車に要求されることは、単位長さあたりの出力が大きいことで、この機関車も寸詰まりの感じがある。
Ron Mitchel U50C 4Ron Mitchel U50C 3Ron Mitchel U50C 2 この模型はAjinが作った。初期の製造であり、全く良くない。ブラスは再生品で、へろへろである。ハンダ付けは脆く、走るだけで部品が欠落する。走るどころか、単機でもまともに走らない。ウォームギヤは24角形位の仕上がりである。空回りさせてもガラガラとすごい音がする。それを丹念に修理し、再生した。ハンダ付けは全てやりなおしたそうだ。

 この今にも走りだしそうなウェザリングは、コンテストでBlue Ribbonを取るのは当然だ。

2013年10月07日

続々 Ron を訪ねて

OSW 2009 2009年のO Scale Westの時の写真である。Blue Ribbonを取った時のものである。
 この写真ではあまりそのよく質感が分からない。展示現場で見て、「これはすごい」と思ったが、この写真ではそれが伝わって来ない。ただ、エンジンルームのドアヒンジが正確に浮き出されているのが、よく分かる。

 RonがOSWに来るようになって、コンテストの雰囲気が変わったのは皆が認めるところである。とにかくうまいのである。HOを触っていたことも大きく働いていると思う。

Ron Mitchel DDA40X6 この写真は製作途上のものである。キットは利用しているが、半分程度はスクラッチから作られている。ハンダ付けの技術は素晴らしい。




Ron Mitchel DDA40X8Ron Mitchel DDA40X9Ron Mitchel DDA40X5

Ron Mitchel DDA40X7 飛び出しているヒンジ、ラッチが実にうまく表現されている。実物より多少多めに飛びださせたようだが、その程度のデフォルメは模型には必要なことである。ジグを作って、飛び出し量をコントロールしている。炭素棒ハンダ付けを使って、完璧なハンダ付けがなされている。入賞以来、箱を開けてないと言う。埃が付いているのは許せと言う。左の写真の上のドアヒンジの色など、見落としてしまうところも、表現されている。

2013年10月05日

続 Ron を訪ねて


Ron Mitchel computer

 何が見たいかと聞かれた。「棚に並んでいるのではないのか?」と聞くと、「まだそれはしていない。倉庫に置いてあるので、この中から選べ。」と言う。コンピュータ画面のうち、いくつかを指定すると、地下に降りて行った。

Ron Mitchel DDA40XRon Mitchel DDA40X4Ron Mitchel DDA40X2Ron Mitchel DDA40X3
 たくさんの箱を抱えて登って来たので、ひとつずつ見せてもらった。最初はDDA40Xだ。元はBill Melisのキットだが、徹底的な改造が施されて、原型を留めているのは台車廻りだけだ。
 エンジンルームのラッチは、ロストワックスの部品を、ヤスリで広げた角穴に通し、しかも板から少し出るようにハンダ付けしてある。飛び出し量の高さを揃えるのは、かなりの腕が必要だ。

 実物をよく観察してあるので、文句の付けようがない。屋根上のデフレクタ(側面の吸気孔から排気ガスを吸い込まないようにした衝立て)の工作もぬかりない。この工作は、筆者もやっている最中だ。
 汚れの具合も実物を見ているので、実に実感的である。ファンの形も良い。
 
 筆者が一番感心したのはワイパの位置である。こうなっている。見せてもらっているうちに、だんだん興奮して来るのが自分でもわかった。

2013年10月03日

Ron を訪ねて

 ジムのところを辞去して、ソルトレーク方面に向かった。途中の宿場で一泊した。標高がかなり高く、夏でも夕方は寒くなるほどであった。

 Ron とはO scale Westで過去5年くらい毎年会っている。新進気鋭のモデラーだ。当時30代でやる気満々だった。HO からOに転向したばかりで、最初は戸惑っていたが、2年目に彼がコンテストに出したUPのディーゼル電気機関車を見て驚いた。
 実にうまい。ディーテイルの付け方、塗装、その他全てに亘って文句の付けようがなかった。1等賞を得て、彼は自信を付けた。その後、常に1等を取り続けているから大したものである。

 ロンは素材としてブラスに拘らない。アルミもプラスティックも接着剤もなんでも使う。投げ売りの製品を元に、最大限の工作をして一級品に作り変える能力は素晴らしい。彼の優れたところは観察眼である。実物を詳細に調査する。博物館や、現役の場合は駅、機関区で徹底的に写真を取り、工作法を決定する。そのあとはひたすら作り込む。
 
Ron Mitchel backyardRon Mitchel slogan

 今回は、共通の友人の勧めで彼の自宅を訪問した。Ronは身長187cmの巨漢である。こんな大男がどうやって、あのような繊細な模型を作ることが出来るのかが、知りたかった。
 家に入るとこれがあった。どこかで見た表現である。彼も敬虔な宗教人である。

2013年10月01日

続 Jimの友人たち

Doug Whetstone's Layout
 Doug は、HOの4-stageレイアウトを作っている。
 ダグの模型スペースはアメリカにしては狭い。8畳くらいだ。隣の部屋がユーティリティ(給湯器などがある部屋)なので、その一部を利用してhelixを設置した。へリックスとは高度を稼ぐための螺旋である。レイアウトが4段なので、上下をつなぐ回廊である。

Doug Whetstone's Layout helix
 なかなか壮観である。勾配を一定にしないと、列車が登りきれない惧れがあるので、それだけは注意したと言う。30両位の貨物列車が走ることを想定している。
 この種の構築物は日本ではまだ稀である。スぺイスの節約と言う点では貢献する。合板を継ぎ目を互い違いにして2枚張りにしているところがミソである。こうしないと、螺旋の勾配が不均一になる。

Doug Whetstone's Layout swinging bridge
 橋は可動である。電気接点も付けて、安全装置を付けるとのことである。歳を取って来たので、楽に通れるように可動橋にしたのだ。

 このレイアウトの高さはアメリカの平均値から言うと、低い。このレイアウトの最高地点が最低地点であるようなレイアウトがいくらでもある。

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