2013年05月28日
2013年05月28日
Optical Center Punch
この工具を手に入れてから、かれこれ20年ほどになる。使うたびに便利なものだと感心し、発明者に感謝する。
所属クラブの工具頒布で希望者があったので何回も購入し、都合数十個持ち帰った。国内小売価格はかなり高い。
初めて見る人が多く、最初は皆おっかなびっくりだったようだ。黒い台座の裏にはコルクが張られていて、滑り止めになっている。透明な軸を真上から見るとこうなっている。
ケガキ線の交点に黒い点を合わせて、そっと引き抜く。台座を動かさないようにして、ポンチを差し込み、軽く一撃する。
すると目的の位置にポンチ・マークが出来る。誰がやっても外れることがない。
再度、透明軸を差し込んで覗くとこうなっている。作例ではケガキ線が太過ぎて、ありがたみが分かりにくいが、狙ったところにポンチ・マークが確実に打てる。
若いうちは良いが、だんだん歳を取るとむずかしくなる。これを使えば百発百中である。日本人は「腕」に頼りがちであるが、彼らは「腕」より、「誰でも出来る方法」を尊ぶ。
ポンチの先端はドリルの先端の角度と同じ118°である。これがこの工具の最大の秘密で、ポンチ・マークからドリルが外れない。普通のポンチの先端はやや尖っている場合が多い。それではドリルが踊って逃げる可能性がある。
細い帯材とか角材に穴を開ける為には、正確なポンチが必要である。これがあれば必ず成功する。