2012年04月19日

2012年04月19日

続々 友人 Harmon

COM_3838 ハーマンは大量の図面を持っている。全て本物の図面だ。それを元に作っているので正確そのものの模型である。洋白材の丸棒、角材、板が大量にあった。

 旋盤はもう一つあり、それは7 × 10である。7とは回転させられる最大径のインチであり、175mm程度である。
10は10インチの長さのものまで回転させることができるという意味である。最近買ったというのだが、調子が悪いので使いたくないと言う。

 調べてみると刃物台のgib(いわゆるカミソリ)の調整が良くない。また、それを留めるネジの穴の周りが膨らんでいる。間抜けなことにこの中国製の旋盤は、刃物台を仕上げてからネジを切っている。タップが通れば塑性変形も起こるので、ネジ穴が膨らみ、よそに当たっている。
 全てばらして、研ぎ直し、カミソリも800番のサンドペーパの上でバリを取り、良く油を付けて拭き取った。これを組立てたところ、非常に調子が良くなり彼は大喜びだ。ちょっとしたことなのだが、それが出来ていない旋盤など使えないのは当然である。
「中国製だから駄目なのかと思っていたが、そうではなかった。」
という言葉が出てきたのは意外であった。 
「この整備法を友達に教えてあげるといいよ。」と言うと、
「もちろんだ」ということになった。

COM_3842 sCOM_3840 s これは動輪の組立ジグである。へその部分が凹むので、挟んで締めれば出来上がりである。アマチュアの自作品である。ブラスが使ってあるので、あまり頻度高く使うと、変形するであろう。プロ用は別の場所で見たが、全て鋼製である。
 プレスはラックを使ったタイプでアメリカには良くあるが、日本ではほとんど見ない。

COM_3844 s 最後にこのエプロンをご覧戴きたい。
 裾にベルクロ(いわゆるマジックテープ)が付いていて、机の下のテープと噛みあう。仕事を始める前にエプロンを仕事台と結びつければ、部品が無くならないと言う。

後記 鹿ケ谷氏のサイトに写真入りの説明があるので、それをご覧戴くと分かりやすいと思う。

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