2010年06月

2010年06月29日

続々々 Max Gray のタンク車

WARREN Chemical Tank Car ケミカルタンク車には、プラットフォームがないものもある。
 このドームには「緑を塗れ」と指示してある。しかし、その彩度が分からない。後で彩度を下げるのは容易であるので、とりあえず鮮やかにしてある。

Du Pont Silver Tank CarBrea Chemical Tank Car 銀色のケミカルタンク車は美しい。左のDu Pontのタンク車は先回の黒の銀塗りである。液体アンモニアを運ぶことになっている。
 右のBrea Chemicalが何なのかはよくわからない。1950、60年代によくあった原子を表す絵が付いている。

Monsanto Chemical Tank これはモンサントのタンク車である。日本では三菱との合弁会社がある。多分リン酸を運ぶものではないかと推測する。


Philgas Chemical tank CarEastman Tank Car W/ Platform Philgasはオクラホマ州の石油会社である。オクラホマにはいくつも石油会社があり、それらの独自のブランドでガソリンを売っていた。
 右のEastmanのタンク車は部品が余っていたので、プラットフォームを作った。プロトタイプがあるのかどうかは分からない。このタンク・ボディには深い dent(凹み)があった。直すのも面倒で、仮組みして伊藤剛氏に見せたところ、"Authentic"(真正な、すなわち揶揄して写実的であるという意味)とのことで、そのままにした。
 

2010年06月27日

続々 Max Gray のタンク車

Yellow Chemical Tank Cars 2 この写真は先回のとは微妙に異なる。色調が異なるのである。ただウェザリングがしてあるのではない。右の Du Pont のタンク車の色調は友人の間でいろいろな意見があることは承知している。だからこそ二色作ったのだ。80年台のMRの表紙に出てくるものは緑が濃く、先回の色調である。

Dupont Chemical Tank Car in Detroit model railroad club 先日、Fox Valley Railroad Clubに行った際、撮った写真はこれである。本日の写真と同じである。どちらが本物の色なのかは、よくわからない。カラー写真があったとしても分からない。図面に指示してあるデュポンの塗料番号が分からなければ、結局は同じ議論を繰り返すことになる。Penn Saltの色も、今回の車輌は多少彩度を下げている。


6000 Gal. and Beer Can Tank Car 左の小さなタンク車は、市販品ではない。MGの製品はプラットフォームが付いたケミカルタンク車である。それを敢えて普通のタンク車にした。初めて見る形だから、友人は不思議がる。
 右のタンク車はUSHの時代にKUMATAで作ったものである。極端にへたなハンダ付けで全ての部品がイモ付けである。触るとパラパラと部品が取れてくる。壊れて丸裸になった物を安く買った。ほとんどの部品を作り直し、修理に一苦労した。直しているうちに、タンクのエンドまで外れたのには参った。
一時期の韓国製よりひどい出来であり、中古価格はかなり安い。

10,000 Gal. Chemical Tank Cars w/platform 10,000ガロンのケミカルタンク車はさまざまな化学会社の塗りにした。この Du Pont の塗りは筆者の最も好きなスキームである。

2010年06月25日

続 Max Gray のタンク車

TEXACO silver tank cars これらのタンク車は8000ガロンである。大抵2ドームであるが3ドームの車輌もいくつかある。当初は全ての8000ガロンタンク車をTEXACOだけで編成するつもりで作り始めたのだが、デカルが集まらなくて断念した。今なら、黒字のデカルならデカル用紙にコピィするだけで出来るが、30年前はデカル用紙が入手できなかった。

Yellow chemical tank cars 黄色のケミカル・タンク車はいくつかある。全て複数台保有している。このデュポンのタンク車の積み荷は四エチル鉛である。いわゆるアンチノック剤として、有鉛ガソリンを作る添加剤(猛毒)である。この塗装スキームは人気があり、あちこちのレイアウトで見る。もう有鉛ガソリンは航空機用ぐらいしか残っていない。1950年代には沢山の需要があったはずだ。Penn Saltは多分水酸化ナトリウム溶液輸送用だろう。

pregnant whale tank car これはUSH時代の製品で、「妊娠した鯨」と言われる大型タンク車である。もっぱら加圧したLPGを積むためのものである。LPGは比重が小さいので大きな割に、大した重量ではない。
 これは親友Georgeの遺品である。奥さんから形見に貰ってしまった。これを見ると彼のことを思い出す。塗装は筆者による。


2010年06月23日

Max Gray のタンク車

MG 1-dome, 2-dome Tank Cars もしMax Gray(MG)が居なかったならば、模型界は大きく変わっていたであろう。マックス・グレイ氏は、日本人の安価かつ優れた工作力に目を付けた。
 それは祖父江氏の機関車の分野だけではない。貨車の分野にも大量生産が展開された。安達製作所のようにプレス加工に秀でた製造所を見つけ出し、今までにない精度の製品を作りだした。MGが1ロット何百輌という貨車を販売したので、それらを沢山買う人が現れた。コレクタではない。レイアウト上を走らせるためである。
 同一車種をたくさん並べた列車は、MG登場以降、MRによく現れるようになった。それまでに発売された貨車はThomasのようにキットであって、それらを全部組み立てて仕上げるのは結構面倒な仕事である。カスタムビルダに頼むにしても、大変な仕事である。
 MGであれば、金を払うだけで手に入る。一度に24輌ずつ買う人がかなり居たと聞いた。すなわち一編成がすぐ手に入るということである。

8000 Gal. Double Dome Tank-raised walk8000 Gal. Triple Dome Tank - Raised walk MGは多様なタンク車を売り出した。8000ガロンタイプだけでも、ドームが1つ、2つ、3つのものがある。10,000ガロンのケミカルタンク車も2種類ある。
 その他16,000ガロンのタンク車 、ウォークウェイが高くなっているものもある。これは珍しく、オークションではかなりの高値で取引されている。特に2ドームが少ない。
 ここにお見せするタンク車はジャンクより組んだのだが、真正な製品より細かくできていて、友人に見せると羨ましがられる。

2010年06月21日

続々 タンク車の増備

Intermountan Tank Car  Thomasの貨車はその手堅さで極めてよく売れた貨車キットであった。それから40年、さしたる製品のない時期が続いたが、突然現れたのがこのIntermountainのキットである。
 本物の図面を詳細にチェックし、図面通りに作ったのがこのキットの売りであった。ところがそれは作りにくく、壊れやすかった。
 以前にも書いたが、全てのリヴェットが円錐型をしている。こんな金型を作る人の気が知れない。左右2型ではなく、3等分した型で円錐リヴェットを表現している。しかし、細かすぎて普通のアメリカ人には組み立てられない。作っても触ると壊れる。今はAtlasブランドで中国製の完成品が出ている。壊れやすい部分を金属製にしてある。 

 このSHELLのシングル・ドーム 8000ガロンは自分で組んだのだが、壊れるのが嫌で、レイル上から外したことがなかった。手すりが細くて一体モールドである。ここを持てば必ず壊れそうである。

Intermountain Tank CarIntermountain Tank Car paint re-touched この銀色のタンク車は、その壊れたのを安く買った。捨て値で出ていたのを買って、2年くらい埃をかぶっていたが、今回タンク車を全部仕上げると決めたので引っ張り出した。
 ハンドレイルは全部とれていた。梯子もない。細かい部品は全部無くなっていたので新製した。

 ハンドレイルは、挽き物パーツをスーパーXで取り付けた。よく付くので助かる。梯子はブラス製。ブレーキ部品もブラス製である。完成後、細い筆でリタッチして銀色にした。

 これらの貨車は全てLow-D車輪に取り替えてあるので0.3%の坂を下り降りる。タンク車だけで50台以上あるので、単独の列車が編成できる。
 貨車の種類ごとに編成を組むと実際にありそうな列車になる。

2010年06月19日

続 タンク車の増備

Thomas Tank Cars 生地完成Thomas Tank Car PaintedDecaled Tank Cars

 Thomasの貨車はよくできている。素晴らしい実感だ。ダイキャストの部品があるので、よく脱脂をしないと後で剥がれやすい。プライマもよく吟味しないと後で泣くことになる。
 最近は"ミッチャクロン・マルチ"を使っている。塗って10分くらいで、表面がやや粘い時に塗ると良いらしい。今のところ剥がれた例はない。

 キット通りの安全弁が二つ、ドームの頂部に付いているのでは面白くないので、ほとんどの車輌は、側面に安全弁を付けている。このロストワックスを計算間違いでたくさん購入してしまったことも、理由の一つである。ご希望の方にはお頒けする。
 ドームがダイキャストでハンダ付けが効かないこともあり、スーパーXによる接着に頼っている。エポキシと違い、ぶつけた時に取れないのがよい。

 手摺は割りピン方式だ。座を通して二つ折りの細い短冊を差し、中から引っ張って曲げ、ハンダ付けする。実に簡単で正確にできる。しかも強い。そう簡単には壊れない。ハンドレイルは全周一本で継ぎ目は極端に薄いパイプでつなぐ。だから強い。梯子は手持ちパーツから新製した。

 タンク・エンドはダイキャストでタンク・ボディに差しこまれた状態で下回りにネジ留めされる。タンク座は四角の板であるがごく適当にスーパーXで留めてある。ネジを締めた瞬間になじんだ形で固定される。エポキシではこうはいかない。大抵、4つのうちの2つがパラリと落ち、それを再接着するのに面倒なプロセスを踏まねばならない。

 先週は一気に5台を完成させた。ダイキャストのバリ取りに時間がかかったが、そのあとは一気呵成である。これで Thomas の在庫は無くなった。さすがに、もう買うこともないだろうと思う。

 Thomasには他にいくつかの製品があるが、手に取ってみる価値もない。明らかに設計者が違う。

2010年06月17日

タンク車の増備

Crystal Car Line Tank Car ジャンクから組み立てたタンク車が35輌位ある。その他はIMP    International Model Products のものが数輌、残りは 例の Thomasのキットから組んだものである。

 最近、ようやく全ての車両に色を塗り終えた。総勢五十数輌である。1950年代を目標にしているので、今では消えてしまったいくつかの会社の塗装スキームがある。1台ずつではおかしなものなので2,3輌ずつそろえている。Champion Decalが廃業寸前で、欲しいデカルが手に入らない。オークションで目を凝らして探している。やはり探している人は大体同じ顔触れでいつも競合する。

 模型店の店頭在庫も丁寧に探さねばならない。全てをオンラインで管理しているわけでもないので探すのは大変だ。スワップ・ミートでは、朝一番に箱ごと大人買いをして、要るものだけを抜き、あとは適当な値段で処分するという方法を採ってきた。
 おかげで段ボール箱一杯の在庫があるのだが、本当に必要なものはほとんどない。

 このタンク車は、デカルから始まった。偶然手に入れたCrystal Car Lineのデカルがとてもきれいで、それに合わせた貨車を作った。
 色は鮮やかな赤で、くすんではいない。これはウェザリングを掛けずに、いつまでも新車ということにしたい。車体はIMPの1950年ころの製品だ。下回りを新製してロストワックスの部品を付けた。オリジナルとは全く異なる仕上がりとなった。

 デカルは古いので水に浮かせると細かくちぎれそうであった。そういうときには、水に付ける前に Micro liquid Decal Film を塗って乾かす。
 新たな膜が表面に出来て、微妙に厚くなるが丁寧に文字の輪郭に沿って切れば、分からない。日本でも売っているようだ。    

2010年06月15日

続々 Athearn の貨車

Athearn's Reefers Athearnには、40ftの冷蔵車がある。ドアが開かないので中の木箱も開口部がない。ドアヒンジはプレスの部品が付いていて、それをコハゼで留める。
 極めて安い作りだが、完成するとなかなか良い。鉄板が主で、板が薄いところが仕上がりの繊細さにつながるからだ。ステップも細く実感的である。
 細釘で留めるようになっているが、いずれ釘穴が緩んでバラバラになる。
 組上げ後、30年位で完全にばらしてリストアする必要があるだろう。先日お見せしたGNのオートモービル・カーなどはその典型である。

Athearn Aluminum Reefer 妻板のドレッドノートはプレス加工がよく効くようにブラスを使う。この車輌は実物どおりのアルミニウム板で出来ている。

 車輪はデルリンの車輪をピヴォット軸に嵌めたものが付いているが、フランジ形状が良くないのと、ピヴォット軸の精度が良くないので、走行抵抗がそれほどよいわけではない。

 今回、Low-D車輪を作ったので、Athearnのデルリン台車にはめると、0.4%以下の勾配で転がる。既製品では0.8%程度である。もちろん、ごく少量のモリブデングリスを尖端に塗布している。
 0.4%なら、ボールベアリングに匹敵する転がりだ。貨車は軸重が軽いのでピヴォット軸で十分である。軸重が100gを超える重い車輌は、ボールベアリングのお世話になるべきだろう。

 先日、芦屋で行われたJORCの総会で筆者の22輌の貨物列車は、一押しで、一周30mのエンドレスを2/3程度廻った。注意深く押して十分な速度を与えれば、1周させることは不可能ではなかった。
 あまりにも軽く転がり、「本物みたいだ。」という声が上がった。その通りである。鉄道とは本来そういうものなのである。
 小さなB凸電気機関車をお借りして、22輌を軽々と牽く場面では、どよめきが起こった。いつもは強力機を持っていくので、低摩擦であることに誰も気が付かなかったのだが、これからはそういう見せ方をする必要があると気付いた。
 栗生氏がご覧になっていたので、いずれ氏のブログで触れられることがあると予測する。

2010年06月13日

Athearn の貨車 

Athearn 40' boxcar Athearn という会社がある。発音は"A"を強く言う。「アサン」と言えばよく通じるはずだ。人によっては「エイサン」という発音も聞くが、例が少ない。
 その昔天賞堂の広告に「アサーン」とあったので、日本ではその音が根付いたが、アメリカでは全く通用しない。
 
 現在ではHO,N の完成品を出しているが、もともとはOゲージの会社であった。
 薄い木の板を組み合わせて作る箱に、印刷済みの金属製側板を貼り付けて完成するキットであった。40ft、50ftの Boxcar と40ftのReeferを販売した。側板さえ変えればどんな製品も作れるので、かなりの種類の製品を売り出していたはずだ。 
 筆者は40輌ほど持っている。現在の基準からみるとやや荒っぽいが、当時としてはスケールモデルの代表格で、よく売れた。Athearn氏 はこの利益でHOに進出し、どうすると部品の数が減るかという工夫をして、ダイキャストとプラスティックを組合わせた製品を作った。組立ての省力化と相まって、大変大きな利益を上げた優秀な経営者であった。現在のNゲージの車輪の基本になっている、車軸を左右切り離してプラスティックのギヤ付きスリーブでつなぐアイデアは、Athearnのものである。  
 社長のIrvin Athearn氏は、鷹揚な人で、「盗めるものは盗め」と言って、日本のメーカがまねをするのを許した。

1945年の新聞が詰め物として入っていた。Athearn Boxcar kit このキットは最近購入したもので、1945年の新聞が詰め物として入っていた。裏面の漫画はその時代を感じさせる。屋根のブリキ板はCoca Colaの印刷がある中古板である。アメリカ製にも中古を使ったものがあったのだ。 よく見ると印刷は裏焼きで、失敗に気が付いて廃棄されたものを安く買い請けたのであろうと推測する。

 側板はフロクイルの塗装で、シルクスクリーンで印刷してある。台車が素晴らしく、当初はダイキャストであったが、のちにデルリン製の低摩擦の製品になった。コイルスプリング懸架で滑らかな走りを保証した。

2010年06月11日

続々 Atlas の40ft Boxcar

Atlas Insulated Boxcarrunning board この貨車も戴いたキットの修正品である。ランボードがトイライクであったので、ひき剥がして、Weaverの発売していた上級品に取り替えた。シースルゥで気持ちが良い。接触面積が小さいので、スーパーXで貼り付けた。梯子は新製したものである。
 塗装したばかりで綺麗すぎる。いずれ汚すことになる。デカルはマイクロスケール製である。非常に細かく貼る位置が指示されていて、面倒であった。

 この貨車は先回の SOO LINE と同じく、インシュレイテッド・ボックスカーと呼ばれる。ある程度の熱絶縁が施してあり、冷たいものをぎっしり入れれば2日ぐらいは大丈夫と言われている。ビールなどを積んでいる写真を見たことがある。
 ドアはプラグ・ドアという外からはめ込むタイプである。断面が楔型で、隙間なく嵌まり、断熱性がある。  

  これも適当に補重し、340gくらいである。重りは鉄のアングルである。台車はAthearn社のデルリン製ベッテンドルフ台車である。これにLow-D車輪を付けると、素晴らしい転がりを示す。

2010年06月09日

続 Atlas の40ft Boxcar

grab irons この写真はSOOの貨車の grab iron である。元の貨車は浮き出しモールドになっているのだが、それを削り落して新製した。

 本当は飛び出している三角の部分は中空であるのだが、たまたまたくさん持っていたロストワックスパーツを流用した。
 木造貨車のターンバックルのキングポストである。それを少々修正して使った。十分それらしく見える。誰も気が付かない。

 このようにいくつかの部分をオリジナル以上に改造したので、かなり見栄えがよくなった。
 これらの部品はスーパーXで取り付けた。

 プラスティックの貨車は軽い。新しいLow-D車輪を付けても150g位である。鉄のアングルの切れ端を載せて340g(12oz.)程度にする。
 
 鉄のアングルは脱脂しておいて、これまたスーパーXで取り付ける。大変良く付いて、剥がれない。衝突のショックでも大丈夫である。

 以前エポキシで付けたものは、長年の間に連結のショックなどで剥がれて、車内で踊るようになった。非常に腹立たしい。


2010年06月07日

Atlas の40Ft Boxcar

BN Test Color SchemeNP Boxcar and SOO Line Boxcar 久しぶりにプラスティック製のAtlasの貨車を作った。
 K氏から"少々訳あり"キットを戴いたのだ。部品が欠落しているが全く問題ないので受け取った。ありがたいことである。オリジナルの部品はないが、適合する部品はいくらでも持っているし、作り出せる。たちまち完成させ、車輪はLow-D、台車はデルリン製として、低摩擦車輌を作った。連結器はケィディを付けた。左の写真は塗装完成時で車輪が塗ってない。

 ブレーキ巻き上げ装置はブラス製部品を組み合わせて作り、スーパーXで取り付けた。このような飛び出しているところでも、取れないのは素晴らしい。塗料も載るので、多少はみ出しても問題ない。ランボードは旧来の部品を捨て、新しい素抜けた部品をスーパーXで貼り付けた。

Making Ladders 梯子がなかったので、ブラス製部品を切り継いで裏から補強し、取り付けピンをハンダ付けした。ピンにニッパで傷を付け、押し込めば出来上がりである。その時リモネンを一滴落とすと適当に溶けて固まり、抜けてこない。

 取り付けピンは、穴の位置を紙に写し取り、木片に貼って穴を開ける。これがジグになって、ピンは所定の間隔に立つ。その上に梯子を押しつけてハンダ付けすると、あっという間に取りつけるべき梯子が出来る。 

2010年06月05日

続 "Super X" cement

Flexible Pop-Off ValveFlexible Pop-Off Valve2 この接着剤の優れたところは、その弾力性にある。硬くならないので、ショックでパラリといくことがない。
 先回にお見せしたフレームは捩じることが出来る。ハンダ付けではそうはいかないし、また瞬間接着剤では分解してしまうだろう。
 この捩じり剛性の少ないフレームは、簡単に捩じれる。すなわち、線路への追随性の増大に貢献する。すなわち等角逆捻り機構が要らないことになる。
  
 連結器の取り付けには、極めて適する。大きな衝撃が掛かるので、エポキシではいつか剥がれてしまう。以前エポキシで付けたところが剥がれたので、これで貼り付けた。

 それともう一つの利用法として、飛び出している部品を付けることである。たとえばタンク車のドームには、安全弁がL字型に飛び出している。これを硬い接着剤で付けたり、ハンダ付けすると、何かにひっかかったときに折れやすい。あるいは接着が剥がれる。穴をやや大きめに作り、スーパーXを多めに付けて固着させる。もちろん固まるまで何らかの保持装置で押さえる必要はある。

Flexible cement, Super X 固まった後でも実によく曲がって、しかも復元性が良い。完全に元に戻る。これで付ければ、持った時あちこちがふにゃふにゃして奇妙な感じがするが、壊れたり塗料が剥げたりしない。この床下機器も飛び出しているので貼り付けただけでは剥がれやすいが、これを使えばこの通り曲がって剥がれない。丸い団子状のものはキットに付いていた台座で、接着層は薄い。

 合成ゴム系のものは30年くらいで少しずつ劣化するが、これはシリコーン系なのでもっと長持ちするはずだ。40年前のシリコーン・シーラントは、雨ざらしでも全く変わらぬ弾力性を示している。 

2010年06月03日

"Super X" cement

building Thomas' kit w/Super X このタンク車は以前紹介したThomas のキットである。

 このキットの組立てでもっとも面倒なところは、ランボードを取り付けることである。普通は細い釘を通して締め付け、ハンダを流してから余分を切り取り、ヤスリを掛ける。きちんと仕上げるのは難しい。また、ダイキャスト製の細い支えの先端にランボードをどうやって付けるかは、パズルみたいなものである。
 アメリカ人は、「釘をハンダ付けしておいて、ダイキャスト部品を巻き込むように曲げる」というが、持つと撓んで塗料が剥がれる。

 これをエポキシやACC(瞬間接着剤)で付けると、持つ時の撓みでそのうちに外れてしまう。質量のあるものを細い部分で持つので歪みが発生するからだ。他のところを持てばよいが、ランボードが一番持ちやすいので、そこを持って接着が外れるというわけだ。撓みに強い接着剤は外れにくい。


 タンクの受けの部分に四角の部品が四つある。これもこの接着剤で付けてある。タンクを締め付けた時に多少動くので、硬い接着剤では外れてしまう部分だ。今までは細いブラスワイヤを通して自由に動くようにしていた。
 少量付けてクランプで圧締する。この圧締という操作が最も大事なところであり、接着剤の膜を薄くすることである。接着剤の膜が厚いと破断しやすい。

Super X joint これはその部分を裏から見たところである。余分が少々はみ出しているがこのくらいが量としては適切である。

 ハンダを流しても、とれることがない。出来上がりが軟らかくて、ランボードのしなりを逃がしてくれる。このような部分の接着剤としては最高である。

2010年06月01日

続 GN の Automobile Car

Super X 筆者はかねてより接着に興味があり、新しい接着剤が出ると買い求めてテストをしてきた。この5年くらいはセメダインのスーパーXというシリコンゴム系にはまっている。

 耐候性が良いと謳っているので、車の部品を取り付けるのに使っていた。特に、前面ガラスについているルームミラーが剥がれた時に具合が良い。瞬間接着剤は硬くなるので、ショックで剥がれやすいが、スーパーXは弾力性があって、剥がれない。

 両面に薄く塗ってはがし、数分放置して粘りが強くなったところで押しつける。すぐ付くが、圧締すると完全である。数時間置くと完全に付く。色は黒、白、透明がある。

 この貨車を組む時は、ほとんど全ての場面でこれを使った。金属の側板を木箱に貼り付けるのはもちろんのこと、細かい部品を取り付けるのにも使った。
 ブレーキシリンダの台座に塗って取り付けたが、固まっても軟らかく、ショックでパラリといく心配はない。ランボードのような接触面積の少ないところにはうってつけである。軟らかで、動いても剥がれない。塗料が載るのもありがたい。プラスティックと金属という組合わせでもよく付く。

 次回お見せするが、タンク車の組立てにも具合が良い。点接触に近い接続でも圧締して付けてあれば、剥がれない。また、熱に強いので隣をハンダ付けしてもかまわない。

Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ