2010年04月14日

2010年04月14日

Dick のこと

Dick Tomlinson Dick Tomlinson氏は筆者の最も古いアメリカの友人である。1970年頃のModel RailroaderDetroit Model Railroad Clubの紹介が載り、MR誌経由で手紙を出して以来の知り合いである。全米一の模型クラブの会長から頻繁に手紙を貰うのは、惧れ多いことであった。
 MRは筆者の手紙をすぐに転送してくれた。日本の某出版社とは大変な違いで驚いた。その出版社は、「記事の執筆者への手紙は取り継ぎません。」というメモを、筆者が同封した切手付きの封筒に入れて、筆者の手紙を送り返してきたのだ。

 その後、アメリカに行くことができたので、デトロイトに訪ねた。豪雨の中、遠いHollyの町まで筆者をレイアウトを見せに連れて行ってくれた。当時、ディックはデトロイト警察の刑事であった。家に泊めてくれ、奥さんのJudyには本当に良くして戴いた。その後、1985年に、祖父江欣平氏を伴って訪れた際、
Henry Ford Museumに連れて行ってくれた。ポケットにピストルを入れて。
「俺は警察バッジがあるからタダで入れるからな。俺は君たちの護衛さ。君たちはVIPだろ?」
「そこの警備主任は友人で、なんでも言うことを聞いてくれるよ。」という調子であった。

C&O Allegheny 2-6-6-6 at Henry Ford Museum 祖父江氏は、C&O Allegheny 2-6-6-6 の実物が見たかった。「どうしても確認したいところがある。煙室戸に付いているステップの表面の模様がどんな形か、写真を撮りたい。」と言う。
 ディックに相談すると、「訳ないことさ。警備主任を呼んで頼んでやるよ。」と答えた。

 現場に着いて、ディックが頼むと、その警備主任が付いてきてくれて、筆者に「登れ。」と言う。「大丈夫ですか?」と聞くと、「私が許可をしている。さっさと登れ!」
 筆者が屋根の上に立った瞬間、遠くの方から警備員が笛を吹きながら警棒を振りかざして二人走ってきた。
「直ちに降りろ!」
 筆者は撃たれるのではないかとひやひやしながら、「私は特別許可を得ている。」と怒鳴り返した。すると、「そんな許可があるわけない!この ass holeめ、降りろ!」と怒鳴る。アス・ホウルと言うのは最大限の罵り言葉である。
「反対側に廻れ。君たちの上司が居る。」と言うと、「がたがた言ってないでさっさと降りろ。さもないとぶちのめすぞ。」と言ったところで、警備主任が、「君たち、もういい。あっちへ行きなさい。」と促した。
 警備員たちは不思議そうな顔をして去って行った。

Allegheny's Step at Smoke Box Front その時の結果であるが、ステップはデッキと同じ模様であった。模型製作には上から観察した資料が必要なのである。そのときの調査のおかげで、筆者のコレクションには祖父江氏のカスタムビルトのアレゲニィが加わった。

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