2009年08月23日

2009年08月23日

電球の寿命を延ばす

 電灯線2本で行う多重制御の記事にはいくつかのコメントを戴いている。ある程度はお答えしたが、まだ不足しているのでここでお答えする。

 アメリカやヨーロッパの発想と日本の住宅用に開発された製品の発想には大きな違いがある。

 欧米の家は寿命が長く、100年は住める。天井の電気配線も昔のままで住んでいるから、多重制御ができれば便利だと思う人が多い。
 壁のコンセントにスタンドランプのプラグを挿して使うので、コンセントに多重制御の子機が付いていれば便利だ。遠くからでも点滅できる。自動点滅のシーケンスを組み込んだものもあるので、夜になると自動で点き、防犯上も都合がよい。

 片や日本のものは4線式が多い。「2本の電力線 + 2本の信号線」というパターンである。これでは新築以外には使いにくい。新築時にしかこのような装置を付けないと思っているのであろう。

 日本ではスタンドランプを使っている人が少ない。ほとんどが天井からの均一照明である。ドイツ人の友達が面白いことを言った。彼が住んでいた団地には日本人家庭も数多くあったが、夜間に外から見るとすぐわかったそうだ。現地人はスタンドランプなどの局所照明を使うが、日本人は蛍光灯の均一照明を使うので目立ったらしい。
 それで泥棒に見抜かれて、日本人の家だけ被害があったという。

 フィラメントの予熱について、よく分らないというご意見も頂いている。

 一般的にいえば、金属の電気抵抗は温度が高くなると大きくなる。要するに熱いと電気が通りにくくなるというわけである。(逆に高温では電気伝導率が増すものは半導体という。)
 冷たいフィラメントには電気が良く流れ、加熱されると電流は絞られて落ち着く。常温と2000度では約12倍の違いがある。つまり、100Wの電球は、点灯直後は1200Wの電熱器と同等であるというわけだ。冷たいフィラメントが急激に温まるので、熱膨張が不均一に起こると、たちまち切れる。フィラメントそのものと支持部に接しているところでは熱容量が異なるので、温度の上昇速度が異なる。それが原因で伸びが不均等になるのである。

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