2008年10月25日

2008年10月25日

ロストワックス鋳造の秘訣4

 湯が回らないのは、湯の粘度のせいであると思っている人は多い。Wikipediaを見るとそう書いてあるが、とんでもない間違いである。どなたか直しておいて下さるとありがたい。
 「Wikipedia は娯楽」とどなたかがおっしゃったが、的を得ていると思う。正しいことを知るために見るのではなく、何か面白いことがないかというつもりでしか、見てはいけないのだろう。それはWebからの情報全てに当てはまるのかもしれない。
 
 融けた金属は粘度が小さい。水の何分の一位しかない。その代わり表面張力が極端に大きい。銅で言えば、粘性は1/2.5で表面張力は18倍である。 要するによく流れるが、はじかれやすく、型の中で丸まろうとするから、うんと圧力を掛けないと、型に密着しない。

 この図は、それを強調して描いた。型との隙間にある空気が吸い出されれば型に密着する。型は固体のように見えるが、極めて小さい孔がある。多孔質で、微妙に空気が通る。真空度は2mmHg程度にはなる。

 湯口部分は多少へこむ。これは湯が型に吸い付けられたからではない。ただ、金属が固まると体積が減るということである。
 ゲート(各鋳造物が湯道につながっている部分を指す言葉)が固まるとき、ゲート部分が先に固まると、悲惨な結果をもたらす。ゲートがヒケるのである。プラモデルの部品の中には時々あるから気が付かれる方もおありだろう。ゲートのヒケをなくすのが、プロの腕である。Dennisは湯口から圧搾空気を入れていた。筆者は圧迫蓋を用いる。

 
 Wikipediaの間違いは直っている。どなたかが直してくださったのだ。ありがたいことである。07.07.'15

Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ