2008年06月26日

2008年06月26日

続 ダブルスリップの製作 

Equalizing Double Slip linkage スプリングを入れたりする方法もあるが、一番簡便な方法は矢印の孔を長孔にすることである。そうすれば、レバー全体をイコライザにすることが出来る。片方が限界に当たってからも、他方はある程度動くことが出来るからである。

 先回の図では、二組のトング・レイルはちゃんとイコライズしてあるのに、可動フログとのイコライズがないので、うまく作動しないと思われる。

 先日、伊藤剛氏とお会いした際、この話題を持ち出すと、イコライズのいろいろな方法を示されたが、筆者の「長孔にする方法」が模型としてはベストであるという結論になった。

Lou's Double Slip 筆者のダブルスリップは、フライスによる削製で作られているが、ロストワックスによる製品(半製品)もある。これはLouの製品を組んだものである。2組のトングレイルはイコライズされていないが、手際よく組み立てられている。これはスパイクで枕木に留めてある。いずれにせよ、仮留めであろう。この写真はLouのレイアウトで撮影した。









Movable-Point Obtuse Frog これは、そのフログである。この手のフログはObtuseという言葉を使って呼ばれる。鈍角である。普通のフログは鋭角であるがそれを直角以上に開いて作図するとこうなる。そのとき、大きな欠線部が出来るのでそれを塞ぐには可動にする以外ない。この可動部の写真をご覧になると、大きな補強部があることが分かる。これをつけると、大きな番手のダブルスリップでは動く部分がせまいので、難しい。

 

Recent Comments
Archives
Categories
  • ライブドアブログ