2007年09月06日

2007年09月06日

続 NMRAのX2E

伊藤剛氏の解説 これは古いNMRCの会報"Yard"誌86号からの転載である。発行日は1954年10月15日とある。もう53年ほど前の話だ。作図、解説は伊藤剛氏による。当時、氏は30台前半である。

 筆者はこの時期の"Yard"誌を順次精読している。日本の模型界がどのように動いていったかが、よく分かる。諸外国との情報交換も盛んになされていて、最新の情報が入っていた。NMRAに対してアイデアを発信していたことが明らかである。当時のTMSと読み比べると、"Yard"誌がTMSをリードしているというよりも、"Yard"誌の内容を紹介する形でTMSが全国に情報を流していたと言える。伊藤剛氏の功績は大きい。

 1954年頃は、動作が確実で、遠隔開放が出来るものを捜し求めていたことが分かる。ケイディは外見は良いがカーヴでの連結が難しいとか、開放ランプの形が他のものと共用できないという事が盛んに議論されている。

 一部を原文のまま引用する。
「以上のように、見慣れるまでは少々みっともないカプラーであるが、さすがNMRAが何百個かの実験を繰り返して改良しただけに、その性能としても相当のものであるようだ。NMRAではこの形式について今年の夏一般投票を取っている。その項目を要約すると\能は落ちても、より実感的な物を望むかX2Eで満足するかより良き性能を得るためにはもっと実感から離れることも甘受するか、の3点になる。この結果はまだ発表されていない。
 NMRAのカプラー標準化制定委員会の最初の動きは、市販の如何なるカプラーとも噛合い、市販の如何なるカプラーポケットにも取り付く万能カプラーであったようだが、結局そのようなカプラーは出来ないし、又市販の各カプラーとも失敗率がかなり高いことが分かったので、現在のどれにも噛合わないが、失敗率の少い理想カプラーの研究に進んだものであろう。カプラー本体とは別に、市販のあらゆるカプラーが取付くような万能カプラーポケットを作る案も現在あるようだ。」

 結局X2Eケイディに敗れはしたが、カプラ・ポケットだけは標準化されて、今に至る。
 


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