2007年05月03日

2007年05月03日

続 Central Locomotive Works

 Bob Smithは1998年くらいまでCLWを運営していたが、カリフォルニアのLou Houlemardeに売却し、2001年に亡くなった。

 その後売れ行き不振でCLWは倒産した。いずれ誰かが買い取って再建されるであろう。CLWは、その製品が非常にアメリカ的で、誰でもうまく出来る方法で構成され、かなりの耐久性が保証されていた。

 しかし、時代の流れで、細かく出来た韓国製などにはかなわず人気が落ちてしまった。Louが買い取って新しくビジネスを始めたが、アメリカ人の工作力が極端に低下した現在、この種のハンダ付けキットは人気がない。すばらしいキットなのに。

CLW PA Roof MonitorRoof reversed 




CLWの最大のアイデアはネジを部品と一体でをロストワックスで作ることであった。屋根に部品をつけるときはこの写真のように他の部品を介してナットで締め付ける。ハンダ付けしたくない人はしなくても良い。十分によく固着できる。ネジは十分に正確で緩むこともない。

 コンヴェンションに行ってよく顔を会わせる連中は、皆ハンダ付けの名手でそんなものかと思っていたが、実際は電線のハンダ付けさえうまくできない人が増えている。

 中古品を手に入れると、まさかと思うところがエポキシ接着剤で固定してある。しかも応力が掛かるところで、既に半分はずれている。そういうところこそ、適したハンダで固定すべきであるのに。
 
 Athearnという会社が出していた台車は、組立済で適当な価格でよく売れていた。組立工賃が高くなったので、キット状態で売り出したところ、途端に売れ行きが1/10以下になってしまったそうだ。要するに組み立てられる人が殆どいないということだ。

 アメリカでは、模型は買うものであり、作るものではない時代に入ってしまったようだ。よく会うイギリス人がぼやいている。「イギリスでは完成品と言うものはあまり売っていない。キットと部品を売るのが模型ビジネスである。」

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