2007年02月10日

2007年02月10日

水面計の信頼性

水面 ボイラの水面は必ずある一定の水位以上でなければならない。火室の上部の板はCrown Sheet(内火室天井板)と呼ばれる。これが水面下にないと過熱され、ボイラが破壊される。ボイラが壊れるということは機関車が吹っ飛ぶということである。ボイラは2,3百メートル飛んで、乗務員はひき肉になる。機関車の下回りは圧力で押さえつけられ、路盤にめり込む。冗談でもなんでもない。本当にそうなる。だから、機関士は水面計をいつも睨んでいる。

 水面計のガラスが割れたり濁ったりする事はありうる。そのようなときに備えてgauge cock(点検コック)がいくつか付いている。開いたとき蒸気ではなく水が噴射されれば水面はそこまであることが分かる。しかし、ボイラの形によっては、それも信用できないこともある。新型の機関車はボイラ後部が斜めに作られ、運転室の内部がより広く使えるようになっている。すると水面計の指示に誤差が生じる。 
 
 この図を見て欲しい。サイホン管から沸き立つと、火室後部の水面が泡で盛り上がり、水面計も、点検コックも意味がなくなる。すると水面の高さを誤解してしまい、クラウンシートが焼けて爆発してしまう。

 もっとも、その前にクラウンシートには鉛でできた栓が複数ねじ込まれていて、それが融けて火室内に蒸気を噴射する。その警報があれば直ちに水を注入すれば助かる。しかし、多量の蒸気が出るので、機関車はうまく走らなくなリ、次の駅まで走って救援を呼ぶ。これは機関士の失敗で、成績簿に重大な汚点が残る。機関車は火を落として機関区に回送される。

 このような事態を回避するためには単純な水面計では不十分である。
UPの機関車にはWater Columnという装置が付いていた。

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