2006年08月31日

2006年08月31日

全面ハンダ付け

6c82176a.jpg 日本では、「ハンダ付けがうまい人はハンダの量が少ない」という変な定義があるようだ。確かに、ハンダが全く見えない作品も目にする。たいしたものではあるが、Billの基準ではそれは失格である。
 ハンダは接合面のすべてに流すべし。そうでない時にはやり直しをせよと迫る。「ちょい付けでいいではないか」と言うと、「中のフラックスが洗い落とせないから錆びる」と言う。

 写真はディーゼルの機械室側版の扉部分を貼り付けた様子である。こんなところは力が掛かるところではないから、ほんのちょっと付けてあればよいのだが、大きなコテでとろとろと流して、このようにせよと言う。しかも最初にハンダを全面に塗っておいて(tinningという)クランプではさみ、バーナであぶりながらコテを当てる。訳なくできるが、結構な量のハンダを消費する。しかも穴ばかりでなく、穴と穴の中間をよく加熱せよとうるさい。中間にハンダがついているのは、その加熱の伝熱用である。
 手前の面の貼り付けられた板の周りにハンダが少しはみ出しているのがお分かりであろうか。ここまでやってから、ハンダを削り取らねばならない。

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ここでハンダゴテの持ち方について、日米の達人のテクニックが一致したことを報告させていただく。

 みなさんはハンダゴテをどのような持ち方をされて居られるか。Billも、日本の達人祖父江欣平氏も内野日出男氏もコテ先が小指側に来るように握る。決して包丁をもつときのような持ち方はしない。机に向かって座り、肘を机に突き、コテを押し下げる。歯科の先生方が治療中に道具をどんな持ち方をして居られるか、よくご覧いただきたい。この握り方は、力が入り、なおかつ手が滑って失敗することがない握り方である。肘をつけるのが最大の秘訣である。ある程度以上の大きさのものをハンダ付けするときはこの方法に限る。

 はみ出したハンダをキサゲで削り取るときの持ち方も全く同様である。この方法で削れば、驚くほど調子よく、また正確に削れる。鉛筆を持つ時のような持ち方では、力は入らないし、うっかりと滑らせて失敗しやすい。

 あちこちの会場で開かれるハンダ付け教室を覗いても、ここの部分の指導は完璧だとはとても思えない。


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